2017年10月13日 ママドクカフェ開催報告

 ママドクカフェ
 日時:10月13日(金)12:00〜13:00
 会場:第1会議室
 講師:神戸低侵襲がん医療センター 腫瘍内科
   茶屋原 菜穂子先生
 演題:「小1の壁」を越えてみて〜働き続けるためには〜



 保育園のその先のことを、先生の体験談を基に話していただきました。



 お話いただいたのは、
 @「小1の壁」(おそらく共働きしている方だったら知っている、お
 じさんや偉い方は知らないかもしれないこと。)
 A日常生活の中で保育所時代と小学校入学後の預かり時
 間の差、それに伴う勤務時間の変化。
 B小学校1年生の4月の生活。(子どもにとって小学校に馴染
 むことは一大プロジェクトであること。)
 Cこれから新1年生の4月を迎える方へのアドバイス。
 D小学校3年生になった現在の様子と「小4の壁」やその先のこと。
 E制約ある人たちのキャリアについて。
 上記についてでした。

  保育所と小学校の預かり時間の差。特に小学校入学後は「放課後」や「夏休み等の長期休
 暇」という新しい時間帯が発生し、それらをどう過ごすのか?やその時間を過ごす「学童保育所」
 について。また開所時間が保育所とは異なり短いがゆえにおきた働き方の変化などについて詳細
 にお話くださいました。

 以下はお話頂いた内容の抜粋です。

【日常生活】
»小学校入学直後(4月)
  ¤生活時間:8:00〜15:00
  ※問題-1.朝1時間の開始時間の差と放課後が発生。
  ¤食事:基本給食(土曜、長期休暇時はお弁当)
  ¤放課後:学童保育所利用
  ¤開所時間:(平日)15:00〜18:00(土曜)9:00〜18:00(長期休暇)8:30〜18:00
  ¤行事:授業参観、家庭訪問、PTAなど、入学しなければ分からない。
  ※問題-2.母親が自宅にいることが前提となっているようで平日昼開催の行事が多い。
  ¤送迎:朝8:30までに送り夕方18:00にはお迎えが必要になった。
  ¤警報発令:学校、休校。学童保育所、休業。
  ※問題-3.途中で警報が発令されるとお迎えが必要。
  ¤学級閉鎖:子どもが元気でも登校できない。
  ※問題-4.4〜5日間をどう過ごすかが問題
  ¤親の関わり:サポートする事が増える。
  @時間割(教科書を揃えてランドセルに入れる)
  A宿題(国語の教科書の音読、丸付け)
  B授業ごとの準備物がランダムに伝えられる。
  C平日昼間の学校の行事
  ※問題-5.子どもはまだ幼く、一人で学校の準備をするのは難しい。
  ¤仕事:17:15に職場を出なければ18:00の学童お迎えに間に合わない。
  そのため時間外勤務はできなくなった。
  ※問題-6.学童保育所情報は一般公開されているものが非常に少なく、入学前の情報収集
  は難しく生活内容や質などわからないことが多い。
  ※問題-7.民間は割高でもサービスが充実しているが、希望する学童保育所があって
  も自宅から距離があり子ども一人で移動することは難しい。
  ※問題-7.それに合わせ居住地の選択も必要なのか?と思う。
  ¤現在神戸市公営の学童保育所の待機児童数は"0"。希望者は全員入所できる。
  ¤学童保育所の延長利用者の割合
  70人ほどの学童保育内で、利用者は10名程度。(学童保育所により利用状況は様々)

【これから小学校1年生の4月を迎える方へ】
»気をつけておくといいこと
  ¤子どもにとって小学校に馴染むということは一大プロジェクトである。
  ¤自分が一大プロジェクトを抱えていると結構きついと思うので、様々な仕事をちょっと減らして
  おく。ずらせることができるなら時期を少しずらすと良いと思う。
  ¤家事は時短電化製品の導入等、手を抜けるところは手を抜く。
  ¤なるべく子どもに関わる時間を増やす。
  ¤周りのサポートを得られる環境づくり。(祖父母のサポート等急に病気をしたときに頼ることが
  できた。)
  ¤学校行事や学童保育所情報は一般公開されてるものが少ないので、お兄さんお姉さんを持
  つママ友からの情報は有効。
  ¤子どもが一番大変なので子どもがうちに帰ってのんびりできる、お母さんものんびり過ごせる環
  境を整える。

【制約勤務をする人のキャリアについて】
 女性の一つ目の壁は、「子どもを産むか産まないか。」産むと決めた以上、授かった以上はどこかでキャリアの中断が起きてく るのは仕方がないが、最近の専門医制度等は女性のキャリアアップに関して新たな問題が出てくるのではないかと思う。
 出産は女性しかできないが育児は男性もできる。しかしやはり母親がやるもんだという空気はあるようで、その上女性医師の場合は男性医師をパートナーに選ぶことが多く、相手が自分より
  忙しい場合も多々ある。
   これからの問題として介護の問題は男女差なく、男性も制約を受けて働く人が増えてくると
  思う。おそらくフルで働く人が減り様々に制約を受けながら働く人が増えてくるように思う。
  この人たちのこれからの働き方をどのようにしていくのか?
   医療に限らず世の中は長時間労働が問題となっているが、まだ子育て、介護の時期にない
  人を含めて課題として考え、今後マネジメントしていく上で皆が平等に働けるようになることが
  必要になってくると思う。
   仕事をしていく上で、「なんでそこまでして働くのか?」と思うこともあるが、辞めてしまうと結構
  大変で、「仕事を続けたいな」という気持ちがどこかにある間はうまく仕事を続けていく。一時的
  に縮小する時期があっても又体調が戻れば、全体が変われば少しでも細く長く続けていくのは
  すごく大事。いつもフルスロットルでなくてもいいので、続けていけばよいのかなと思っています。

  茶屋原先生「小1の壁」学童保育所についてなど時期的にとてもありがたいお話を伺うことがで
 きました。すばらしいご講演をありがとうございました。
 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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