泌尿器科 Urology

尿器科 Greeting

泌尿器科 診療責任医師 山口 雷藏 先生

泌尿器科では、尿路と性器に関する悪性腫瘍を中心に外科的治療をおこないます。手術は、より小さな傷でおこなう低侵襲かつ高精度をモットーに、「がん」に関連した内視鏡手術、腹腔鏡手術、開腹手術をスタッフ5名のほか本院(神戸大学医学部附属病院)からの応援も得て月40例程度行っています。現時点では、手術に特化しており、入院薬物治療は腎細胞癌の限られたもののみ扱っています。現在特徴的なものとして、前立腺癌については、狙い撃ち生検をおこなうと同時に、近隣の専門医療機関と共同で放射線治療の副作用軽減のためのスペーサー・金マーカー留置をおこなっています。
非筋層浸潤膀胱癌については、光力学診断による経尿道的治療を行っており、今後、浸潤癌や上部尿路癌に関しても適応を広げるべく試験を検討中です。次年度から日本初の国産手術支援ロボットを導入し、更にさまざまな低侵襲手術を施行していく予定です。

山口 雷藏先生のメッセージ

リサーチ・ホスピタルとして、最新の手術治療研究に取り組んでいます。手術の際に今まで直接見えなかった腫瘍、血流・リンパ流やリンパ節を蛍光診断薬で可視化することや、これから導入される国産手術支援ロボットの新規ディバイスの開発を通して、手術の精度を高めることに力を入れています。機能を温存しつつ、出来るだけがんを根治的に取り除く治療をめざします。

対象となる主な疾患

手術の対象となる泌尿器系臓器の悪性腫瘍

特徴的な手術

ロボット支援手術

次年度から、開発に携わってきた最新の国産手術支援ロボットを導入し泌尿器癌手術をはじめます。蛍光診断薬や新規ディバイスを用いたナビゲーション補助による手術も臨床試験として行う予定です。

前立腺癌に対する狙い撃ち生検による診断

本院(神戸大学医学部附属病院)の放射線科において、撮影された精度の高いMRI画像を「超音波診断装置」に取り込み、超音波診断下で指摘された癌の可能性が高い部分を重点的に生検します。この方法は、確実な癌の部位診断につながり検出精度の向上が期待されます。現在使用中の日立社製の機械に加え、KOELIS社製の最新の機械を導入予定です。

前立腺癌放射線治療の副作用軽減のためのスペーサー、金マーカー留置

近隣の放射線治療専門施設(神戸低侵襲がん医療センター、神戸陽子線センター)と共同で、前立腺癌放射線治療の副作用軽減のためにスペーサー、金マーカー留置を行っています。上記以外の施設からの患者様の受け入れも可能です。詳細についてはご相談下さい。

膀胱(ぼうこう)癌に対する光力学診断による経尿道的治療

膀胱癌に関して、蛍光診断薬を用いたナビゲーションによる経尿道的手術をこれまで100例ほどおこなって、再発率の低下につとめています。今後、浸潤癌や上部尿路癌に関しても適応を広げるべく臨床試験を検討中です。

臨床試験

院内のリキッドバイオプシーセンター(設置予定)と連携し、手術前、術中、術後の癌の迅速診断などに関する臨床試験をおこなう予定です。今後、手術ナビゲーションに関する臨床試験も予定しています。

研究

  • 国産手術支援ロボットの開発
  • 手術支援ロボットのナビゲーション技術の開発
  • 手術支援ロボットの新規ディバイスの開発
  • 手術前、術中、術後の泌尿器癌の迅速診断に関するリキッドバイオプシー技術の開発

スタッフ

氏名 卒業年 専門資格・併任
診療責任医師 山口 雷藏 昭和63年 【専門資格】
医学博士
日本泌尿器科学会 代議員 指導医・専門医
腎癌研究会 世話人
Certificate of daVinci console surgeon
【併任】
神戸大学大学院医学研究科外科学講座
国際がん医療・研究推進学分野 特命教授
松下 経 平成7年 【専門資格】
日本泌尿器科学会指導医・専門医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
泌尿器科daVinci手術認定
日本泌尿器内視鏡学会評議員
【併任】
神戸大学医学部附属病院手術部 助教
石田 貴樹 平成21年 【専門資格】
日本泌尿器科学会 専門医
【併任】
神戸大学医学部附属病院泌尿器科 医員
京野 成樹 平成28年 【併任】
神戸大学医学部附属病院泌尿器科 医員
坂田 宏行 平成29年 【併任】
神戸大学医学部附属病院泌尿器科 医員

*当院では神戸大学医学部附属病院 泌尿器科スタッフと一緒に手術を行っています。