形成外科 Plastic Surgery
形成外科 Greeting
形成外科は,体表面上に生じた組織の異常や変形,醜状に対して治療を行う診療科です。こうした「目で見える範囲の異常」は,心象的な問題となるだけではなく,感覚・動作など機能的な問題を伴っていることもあります。当科では,見た目だけでなく機能面にも配慮して治療を行っています。
形成外科診療責任医師のメッセージ
当院の形成外科の特徴として,いくつか専門外来を掲げて診療を行っております。「できもの(皮膚腫瘍)外来」では,皮膚・皮下の良性・悪性腫瘍の切除,および腫瘍切除後の皮膚・軟部組織の再建を行っています。また,当院開設以来,専任看護師による「リンパ浮腫外来」と連携し,リンパ浮腫治療に力を入れて参りました。
そして,2026年10月より「片頭痛外科外来」を開設し,兵庫県内初となる米国式慢性片頭痛治療(ボツリヌス毒素製剤注射,神経減圧手術)を導入致しました。
治療にあたり,患者様のニーズや社会的背景(ご家族やお仕事など)を考慮して,最適な方法をご提案するよう心がけております。上記疾患でお悩みの方はぜひ一度,当科にご相談下さい。
対象となる主な疾患
- 皮膚・皮下の良性・悪性腫瘍
- 腫瘍切除後の再建手術(顔面皮膚欠損の再建,乳房再建など)
- 外傷(怪我による皮膚欠損や顔面骨骨折)
- 瘢痕・ケロイド(きずあと)及び瘢痕拘縮(引きつれ)
- 難治性皮膚潰瘍
- 下肢静脈瘤
- リンパ浮腫
- 眼瞼下垂・睫毛内反症
- 顔面神経麻痺後遺症の治療(顔面対称性の改善,病的共同運動の症状緩和,「笑い」の再建など)
- 慢性片頭痛に対するボツリヌス毒素製剤注射・外科的治療
特徴的な手術
皮膚、皮下腫瘍の治療。また腫瘍摘出後の再建
良性・悪性腫瘍の診察、治療を行います。また腫瘍摘出後の皮膚、軟部組織の再建を行います。
リンパ浮腫治療
リンパ浮腫とは癌治療や外傷などに伴い、リンパ管の損傷が生じた際に四肢や陰部などに浮腫が生じる病態です。浮腫により四肢が太くなったり、皮膚炎・蜂窩織炎などが生じやすくなるといった症状が生じます。当科では専任看護師による「リンパ浮腫外来」と連携し、リンパ浮腫に対するリンパ管静脈吻合術などの外科的治療と、マッサージや着圧包帯などによる保存的なケアとの複合的な治療を行っています。
リンパ浮腫外来の詳細についてはこちら
顔面神経麻痺後遺症の治療
顔面神経麻痺の急性期治療が終わった後に,表情筋の筋力低下が残存してしまうことがあります。当科では,まぶたが閉じづらくて目が乾燥したり,眉毛が下がってまぶたが開けづらい,口が閉じづらくて食べ物・飲み物がこぼれてしまう,などの症状を改善する手術を行っております。また,病的共同運動(例:口を動かすとまぶたが閉じてしまう)に対して,ボツリヌス毒素製剤を用いたリハビリテーション療法や,手術による根治的治療を専門的に行っています。
片頭痛外科
近年,米国を中心とした研究により,慢性片頭痛と診断されて治療を受けている方の中には,筋肉や血管による神経の圧迫が主な原因である方が一定数おられることが分かりました。そのような方に対して,ボツリヌス毒素製剤で筋肉の動きを抑制したり,手術で筋肉や血管を切除て神経の圧迫を解除することで,症状緩和が期待できる場合があります。実際に,欧米では形成外科での治療が一般的に行われており,当院では米国片頭痛外科学会の方針に準拠した治療を行っております。
2026年10月より,片頭痛外科専門外来の診療を開始いたしました。診察をご希望の方は,医療機関様より当院地域連携室を通じてご予約頂くか,患者様より直接お電話でお問い合わせ頂くことも可能です。