呼吸器外科 Thoracic Surgery

吸器外科 Greeting

呼吸器外科 診療責任医師 法華 大助 先生

呼吸器外科は、胸部にあって肺や気管支、縦隔(じゅうかく)、胸壁、横隔膜など呼吸器にかかわる疾患の手術治療を担う科です。気胸を代表とする良性疾患はもとより、肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、膿胸など呼吸器外科疾患全般に対する手術治療を行っています。胸腔鏡下手術(内視鏡手術)を中心に、本院(神戸大学医学部附属病院)と連携しながら最先端の治療をおこなっています。小さな傷だけで手術を終えることで、感染や肺炎など手術後に起こる恐れのある合併症を減らすことができます。また、痛みの軽減や入院期間の短縮など入院中のストレスを減らすことが期待できる「低侵襲(体への負担が少ない)」をモットーとしています。2018年6月から、本院において肺がんに対するロボット支援下手術をはじめました。当センターにおきましても日本初の国産手術支援ロボットを導入のうえ、縦隔腫瘍に対するロボット支援下手術をはじめる準備をすすめています。

法華 大助先生のメッセージ

疼痛を最小限に抑えるために、小さな傷1つのみでおこなう「単孔式胸腔鏡手術」にも力を入れています。気胸は若い人に多い病気ですが、本術式では手術による傷跡は小さく目立ちにくく、整容面でも満足していただける手術を目指しています。気胸と診断された患者さんは、速やかに当科を受診していただくことができます。診療時間外であっても、かかりつけの先生から連絡していただければ、24時間スムーズに当科の医師が対応します。

対象となる主な疾患

肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、膿胸、気胸・肺のう胞など

特徴的な手術

単孔式による気胸手術

従来ではワキの下に3つの傷を作り手術を行っていましたが、当科では、ワキの下に2cm弱の傷1つのみで行う単孔式手術にも力を入れております。手術による傷跡は小さく目立ちにくく、術後疼痛の緩和により患者様への負担は著明に軽減されています。

2cm弱の小さな傷1つのみで手術を行います。

術後の傷跡は小さく目立ちにくいです。

現在開発中の手術

縦隔腫瘍に対するロボット支援下手術

研究

  • 自然気胸に対するx‑Gate®を用いた単孔式胸腔鏡手術の有効性および安全性に関するランダム化比較試験
  • 剥離細胞分析装置LC‑1000の胸腔内洗浄細胞診システムとしての応用可能性に関する探索的研究

スタッフ

氏名 卒業年 専門資格・併任
診療責任医師 法華 大助 平成18年 【専門資格】
医学博士
日本外科学会 専門医 指導医
日本呼吸器外科学会 専門医 評議員
日本気胸・嚢胞性肺疾患学会 評議員
ロボット支援手術 プロクター
胸腔鏡安全技術認定医
【併任】
神戸大学大学院医学研究科外科学講座
国際がん医療・研究推進学分野 特命講師

※当院では神戸大学医学部附属病院 呼吸器外科スタッフと一緒に手術を行っています。