先進的医療について
当センターは、近隣医療機関と連携し、
高度な集学的治療を提供しています。
がんの先進的外科的治療を行うことが可能です。
先進的医療について About advanced medical care
当センターは開院から、先進医療の開発と推進を基本理念の一つとして掲げており、これまで以下の先進的医療を行っております。
・前立腺がんに対する狙い撃ち生検による診断、金マーカー、スペーサー留置による低侵襲、高精密放射線治療
・膀胱がんに対する光診断による経尿道的治療
・がん腹水患者に対する腹水濾過濃縮再静注法（改良型CART）システム
・内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）を代表とする内視鏡治療
・内視鏡腹腔鏡合同手術 (D-LECS)
国産手術支援ロボットの導入が完了しており、今後は、乳がんに対するマイクロ波マンモグラフィーによる乳癌の早期診断、膵がん・胆道がんに対する光診断による転移検出、リキッドバイオプシーを応用した新たな胸水・腹水細胞診診断に向けての準備を進めているところです。
本センターで実施している先進医療 Advanced medical treatment implemented
膀胱（ぼうこう）がんに対する光力学による経尿道的治療
膀胱がんに関して、高い感度で腫瘍病変を特定する蛍光診断薬を用いたナビゲーションによる経尿道的手術を、これまで100例ほど行っています。光力学による治療は、肉眼では認識困難な腫瘍の診断率を向上させ、残存腫瘍の減少をもたらします。これにより、再発率の低下につとめています。今後、浸潤がんや上部尿路がんに関しても適応を広げるべく、臨床試験を検討中です。
低侵襲内視鏡手術（胸部・腹部）（単孔（たんこう）式手術）
単孔式手術とは、その名の通り身体にひとつの孔を開けて行う手術です。小さな傷だけで手術を終えることで、手術後に起こる恐れのある合併症を減らすことができますし、術後疼痛の緩和や入院期間の短縮など入院中のストレスを減らすことも期待できます。また、手術による傷跡が小さく目立ちにくいため、整容面においても優れた術式です。「低侵襲」をモットーとし、患者さんの身体と心への負担を可能な限り軽減できるようつとめています。
前立腺がん放射線治療の副作用軽減のためのスペーサー、金マーカー留置
神戸低侵襲がん医療センター、神戸陽子線センターと共同で、スペーサー、金マーカー留置を行っています。前立腺と他の臓器の間にスペーサーを入れ金マーカーで放射線治療の必要な部位を特定し副作用を軽減しています。
