第49回 精神科神経科

2023.04.07|精神科神経科

Interviewee 神戸大学医学部附属病院精神科神経科 助教  山木愛久

 

職歴

2009年 金沢大学医学部医学科卒業
2010年 兵庫県立淡路病院(現淡路医療センター)初期研修
2012年 神戸大学医学部附属病院精神科神経科 入局
2015年 同大学院入学・国立病院機構久里浜医療センターへ国内留学
2016年5月 神戸大学医学部附属病院精神科神経科 医員
2019年 兵庫県立淡路医療センター精神神経科 医長
2020年 神戸大学医学部附属病院精神神経科 助教
2021年 加古川中央市民病院精神科神経科 医長
2022年 神戸大学医学部附属病院精神科神経科 助教・研修医担当

Interviewer 神戸大学医学部附属病院精神科神経科専攻医  荒木直人

職歴

2020年3月 神戸大学医学部卒
同年4月 神戸大学医学部附属病院初期研修開始
2022年4月 神戸大学医学部附属病院精神科神経科専攻医

代替文字
荒木先生



大学の精神科ではどのような患者さんを診ていますか?
 
代替文字
山木先生
精神疾患全般を診療しています。大学病院の特色として入院病棟では、難治性統合失調症の治療薬であるクロザピン治療や統合失調症、気分障害等に用いられる電気けいれん療法などの高度な治療も実施している点があると思います。さらに総合病院の特徴を活かして身体合併症を持った精神疾患患者や摂食障害も数多く診療しています。
また外来では精神疾患一般を幅広く診療していますが、いくつかの専門外来を開設し、より専門性の高い診療を行っています。例としては認知症(メモリー外来)、ギャンブル障害専門外来があります。さらに2023年度より児童思春期や若年者のメンタル問題を総合的に診療する「児童思春期・AYA世代こころの総合診療センター」が開設され、発達障害やそれに付随する事の多い様々な精神症状に対して診療を行う体制が整ったところです。さらにアルコール多飲が背景にある身体疾患患者のアルコール問題に対する治療を、減酒治療も選択肢に入れて行う専門外来も開設予定です。
さらに身体科入院中にせん妄など精神症状を来たした患者さんに対しては当科のリエゾンチームで対応をしています。
 
代替文字
荒木先生



後期研修におけるキャリアパスはどのようなものでしょうか?
 
 
代替文字
山木先生
大学病院を基幹とする専門医プログラムに沿ってキャリアを歩んでいくこととなります。大学のプログラムの最大の特徴は関連病院の豊富さでしょう。1年目大学病院、2年目以降は精神科単科病院、総合病院を1年ずつローテートすることによって精神科専門医取得に必要な症例を満遍なく経験することが可能です。ローテート先の病院の選択肢も多いので、自分の希望や不足している症例などとマッチさせることが可能です。3年間のローテートで専門医のみならず、精神保健指定医取得に必要な症例を経験し、それぞれの受験に進むことができます。また大学内はもちろん、関連病院にも医局の先輩がたくさんいるので、気軽に指導を受けることが出来るという点も大学の特色でしょう。
 
 
代替文字
荒木先生



医局の雰囲気やアピールポイントをお願いいたします。
 
代替文字
山木先生
精神科自体が多様性に関して寛容で、それは医局員に関しても言えると思います。それもあっていろんな人がいますよ笑。様々な個を包含する包容力を持っている医局だと思います。
  

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