神戸大学医学部附属病院 総合臨床教育センター神戸大学医学部附属病院総合臨床教育センター

感染症内科

選択科目

http://www.med.kobe-u.ac.jp/ke2bai/

診療科の紹介(特徴や特色など)

ニュースや雑誌に広く取り上げられているように耐性菌による感染症が増えつつあり、治療薬の選択が難しくなりつつあります。温暖化や海外旅行者の増加にともない、今まであまり耳にしなかった「デング熱」や「マラリア」といった病気も珍しくなくなりました。HIVの患者も増加し梅毒の流行も叫ばれています。今までのようにとりあえず抗菌薬を出しておけばいい時代は終わりました。間違った治療を行えば患者の状態は悪くなり、訴訟のリスクにもなります。感染症はまさに「いま目の前に迫りつつある危機」なのです。
ではこれから研修医になろうとする先生たちが、こうした問題に対処できるようになるためにはどうすべきでしょうか・・・私たちは、研修医のみなさんが感染症を体系的に勉強しスキルアップする場を提供しています。研修病院を選ぶにあたり感染症内科があるかを意識する人は少ないでしょう。しかし手術は外科の研修で、心筋梗塞の治療は循環器内科の研修で学ぶのが普通です。同じように、きちんと感染症の治療を学ぶためには感染症内科をローテーションするというのがベストな選択ではないでしょうか。
みなさんが将来臨床医になるのであれば、何科の医師になったとしても感染症の患者を診る機会があるはずです。そんなとき不安に駆られながら“なんとなく”の治療をしないで済むように、初期研修医のうちに感染症診療のメソッドを体感してほしいと思います。どの科を志望していようと、ボクらは全力でキミの研修生活を応援します。そしてキミがここで得たスキルは、きっと将来キミの武器になると信じています。

 

研修内容、経験できる症例や手技

~研修内容(目標)~

  • 感染症診療の原則を学び、習得する。
  • 感染臓器と病原微生物の想定ができるようになる。
  • 基本的な抗菌薬の分類、投与量、使い方を学ぶ。
  • グラム染色の手技と結果の解釈ができるようになる。

~症例~

  • 院内感染症:肺炎、尿路感染症、カテーテル関連血流感染症、創部感染、CDI
  • 輸入感染症:マラリア、デング熱、肝蛭など。
  • 結核
  • 性行為感染症:HIV/AIDS、梅毒など。
  • 不明熱

~手技~

  • グラム染色:ほぼ毎日。染色方法や結果の解釈についてはフェローが指導します。

■診療科長または指導医からのメッセージ

1年目フェロー白杉 郁 先生

当科は院内感染症のコンサルテーションを受けて併診する院内診療と、渡航感染症も含めた外来診療を行っています。1日の流れとしては午前に急性期の併診患者の回診をしてから問題点の抽出とアセスメントをし、午後はカンファレンスで治療方針を決定します。またグラム染色を用いてリアルタイムに診断や治療経過をみることにより微生物や抗菌薬をより身近に感じることができ医師としての力となります。感染症診療では背景にある様々な基礎疾患を学ぶ必要があり、当科フェローは総合内科や消化器内科、耳鼻咽喉科などサブスペシャリティを持つ先生も多く総合的な内科力の向上にむけ学びやすい環境にあると思います。患者Firstな岩田先生のもと、診療科を問わず必要な感染症の世界をのぞいてみませんか。