神戸大学医学部附属病院 総合臨床教育センター神戸大学医学部附属病院総合臨床教育センター

麻酔科

選択必修科目・選択科目

http://www.med.kobe-u.ac.jp/anes/

診療科の紹介(特徴や特色など)

当院では現在17室の手術室で年間約6500件の麻酔科管理手術を行なっています。大学病院ならではの重症症例の麻酔管理や血管内治療・内視鏡治療などの低侵襲手術、ロボット手術など最新手術の麻酔も頻回に行なわれています。個人の到達レベルにあった様々な症例を経験し、麻酔・周術期集中治療に関する知識・技術の習得が可能です。また、集中治療部では周術期管理だけでなく、ARDS・劇症肝炎・
DIC・心不全・血液腫瘍疾患など様々な疾患・病態に対して、人工呼吸や血液浄化などエビデンスに基づいた質の高い循環・呼吸・栄養管理を行っています。

 

研修目標

チーム医療の一員として、周術期の患者さんの安全を確保することを学び、麻酔を通じて周術期の全身管理の正しい知識・技術の習得を目標としています。

 

その他

◯レクチャー&レクリエーション
研修医レクチャーとして、ハンズオンセミナーや座学を計7回にわたって随時開催しています。また、レクリエーションとして、研修医親睦会(随時)やフットサル(不定期)、Healthcare Exercise(ジョギング&ストレッチ:月2~3回)を開催しています。

〇専門研修へ
初期研修で麻酔科学に興味を持たれた先生は、初期研修終了後、麻酔科標榜医・認定医、そして専門医取得を目指し、当科でより高度な麻酔・集中治療、ペインクリニックを学ぶことも可能です。

 

研修内容、経験できる症例や手技

〇研修内容(原則2ヶ月以上)

指導医の監督のもと、安全な麻酔・周術期管理を行なえるようにする。

  1. 患者さんの術前評価・診察を通じて全身状態を把握し、予定術式を考慮に入れた上で、その患者さんに適した麻酔計画をたてるようにするとともに、術前の患者さんへの態度を学ぶ。
  2. 麻酔導入・維持・覚醒の方法を理解し実践するとともに、麻酔管理に伴う基本的な手技を習得する。また、それぞれの場面で扱う基本的な麻酔薬・筋弛緩薬・循環作動薬・麻薬の特徴を理解し、使用できるようになること。
  3. 手術侵襲に対して起こる生体反応を患者さん自身から、あるいは各種モニターから読み取り、解釈し、それに対処できるようになること。症例が終了するまで、患者さんの安全を確保することを学ぶ。
  4. 術後回診を行ない患者さんの状態を評価し、術後管理を行なう。また、希望により当直業務に参加し、夜間緊急手術の麻酔・集中治療管理を経験することができる。

※初期研修では麻酔が主体であると考えており、集中治療、ペインクリニックの研修は相談に応じます。

〇経験できる症例

外科系症例全般、血管内治療、内視鏡治療など〇麻酔管理に伴う手技
マスク換気、気管挿管、ラリンジアルマスク等の気道確保の手技、末梢静脈確保、動脈確保などのルートの確保の手技、胃管挿入など

■診療科長または指導医からのメッセージ

教授溝渕 知司 先生

神戸大学麻酔科の初期研修では、主に大きく2つのことを学んでもらいたいと考えています。第一は、麻酔を施して無防備になった生体を多大な手術侵襲から護る全身管理の重要性を学ぶこと、第二は、生命維持に最も重要な基本手技の正しい方法を学ぶことです。
手術をするために麻酔は不可欠なものです。麻酔は、患者を鎮静すると同時に、生体からの防御反応を失わせます。しかし、麻酔を施した生体から得られる情報は嘘をつかず我々に多くのことを教えてくれます。手術侵襲がもたらす生体変化から正しい情報を得て、それを的確に判断し短時間で対処するという麻酔科学の醍醐味とその思考過程および重要性を学んで下さい。
また、麻酔科の初期研修では静脈路確保や気管挿管などの手技を学びます。いずれも生命維持には最も重要な手技です。その重要な手技を学ぶ上で最も大切なことは、正しい方法を知ることです。何故そうしないといけないかの理論を知ることが重要です。たまたまできてもそれは本当の実力にはならず、いざという時に役に立ちません。研修を始めた当初は、器用、不器用を感じる人がいると思います。大切なのは、仮に不器用でも最初から正しい方法を理解することです。不器用な人でもそれを繰り返せば本物の手技が身に付きます。また、これ以外にも薬の使い方や術前評価などから医師しての基本的な知識と姿勢を学ぶことができます。