神戸大学医学部附属病院 総合臨床教育センター神戸大学医学部附属病院総合臨床教育センター

神経内科

必修科目(内科選択)・選択科目

http://www.med.kobe-u.ac.jp/sinkei/

診療科の紹介(特徴や特色など)

我が国は高齢化が進み、神経疾患や神経症状を合併している患者さんは年々増加しています。これから臨床に携わる医師にとっては脳神経領域の疾患についての知識と経験を持ち合わせておくことは非常に重要で、初期研修では欠かすことができない分野であると思われます。我々神経内科は診断学、すなわち病歴聴取と身体診察、神経学的所見に重きをおいており、領域にこだわらず幅広い疾患に対応できるよう一般内科的な知識も常にアップデートしています。一方で近年では診断技術の向上が目覚ましく、放射線画像検査、遺伝学的検査、組織学的検査などを自分たちで実践し、可能な限り正確な診断に迫ることをモットーとしております。また難治性疾患に対する新しい治療法に関しても積極的に取り組んでいます。

 

研修目標

当科での研修の目標は、①自信をもって神経学的所見をとれるようになること、②自信をもって髄液検査ができるようになること、③例え将来神経内科医にならなくても、必要な症例を神経内科にコンサルトできるようになること、の3点です。短期間ですがこれらのことを達成できるように、上級医がサポートをしていきます。

 

研修内容、経験できる症例や手技

神経内科の病床数は20床で、3チームに分かれて6-7人の担当患者を受け持ちます。各主治医団は神経内科専門医・専攻医(シニアレジデント)・研修医の屋根瓦方式で構成され、質問しやすい体制を準備しています。大学病院では神経変性疾患や神経免疫疾患などの稀少疾患、難治性疾患の患者さんが多く入院しますが、診断のための精査や治療方針決定に加えて、発熱や呼吸不全などの全身管理もする機会が多く、専門的知識の習得に加えて一般内科的スキルの向上も期待できます。また神経難病患者の在宅診療支援などにも関わっており、他職種との合同カンファレンスなども経験できます。脳血管障害に関しては、救急部や脳神経外科と協同で診療にあたり、脳梗塞患者に対する血栓溶解療法も実施しています。髄液検査をはじめ、診断に必要な筋生検、神経生検などの手技も、指導医と共に経験することができます。しかし最も重要なことは病歴聴取、神経学的診察を日々行うことで、「一人一人の患者さんをきちんと診る」という基本が当科ローテート終了時に身についている研修医は多いようです。

■研修時の週間スケジュール

基本的に毎日病棟で入院患者の診療に当たります。外来の手伝いなどはありません。神経疾患の救急患者や院内コンサルトなどは指導医と共に診療することがあります。カンファレンスは新患カンファ、退院カンファ、脳波・筋電図カンファ、放射線カンファなど充実しており、診断や治療方針決定のプロセスに積極的に関わって頂けます。プレゼンテーションの準備は必ず専攻医・指導医の指導の下で行います。

■診療科長または指導医からのメッセージ

診療科長教授戸田 達史 先生

神経内科はまれな難病だけを取り扱っているイメージが強いですが、近年増加している脳卒中や認知症、てんかん、さらに頭痛やしびれに至るまで、神経内科診療の範囲は広く、患者数は内科の中でもとても多いものです。一方で脳科学に通じる学際的側面も兼ね備え、高齢化社会をむかえ神経内科のニーズは高まる一方です。若い君たちと未来の神経内科を作りましょう。