神戸大学 医学部附属病院

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診療の特色

食道がん患者さんに対するリハビリテーション

食道がんの治療は、放射線療法・化学療法の治療成績も向上してきていますが、現時点で確立されている治療法は手術とされています。食道がんに対する食道切除再建術をはじめとする開胸・開腹手術では多大な手術侵襲を伴うため術後呼吸器合併症のリスクが非常に高く、食道切除再建術の術後呼吸器合併症の発症率は15.9~58%と報告されています。当院における食道切除再建術では、低侵襲の胸腔鏡・腹腔鏡視下での手術が実施されていますが(症例により、開胸・開腹術が行われることがあります)、低侵襲な鏡視下手術においても術後呼吸器合併症発症リスクは依然として高いとされています(先行研究では、胸腔鏡を用いた低侵襲手術での肺炎の発症率は7.7~11.1%と報告されています)。

このような術後呼吸器合併症や廃用症候群の予防、入院期間の短縮、早期社会復帰を目的に、当院では手術前から周術期、さらに退院まで一貫した呼吸リハビリテーションを行っています。また、手術後に反回神経麻痺などが原因で嚥下障害が生じた場合には、嚥下リハビリテーションを行っています。


術前の呼吸リハビリテーション


ICUでの周術期リハビリテーション