祝辞

兵庫県立西宮病院

岩間 祐基

放射線部での思い出

私は、放射線部が40周年を迎える直前の平成23年4月から一年間、副部長を務めさせて頂きました。病院の中央施設でもある放射線部の役職は初めでて、今までで最も重責を担った役職でしたので、私のような若輩者で勤まるのか、非常に不安を覚えました。その不安がいきなり的中したのが、最初に命じられた、新しく導入する泌尿器専用透視診断装置の策定委員の仕事でした。機器の選定において、メーカーが仕様書を作成し入札して決めるのですが、最初の委員会で仕様策定委員会の委員長まですることになってしまいました。それまでの流れも知らず、泌尿器科専用の装置ということで調査検討に耐えられるほどの専門的観点にも乏しいということで、委員長として司会をする際には甚だ困りました。しかし、それを表に出すこともできず、ひたすらそれらしく、尊大に振る舞って、やり過ごしました。ひやひやものでしたが、ハッタリ(?)をする度胸がついたことと、医療機器がどういう過程を経て納入されていくのかを見られたこととは、良かったかなと思います。このあとも、重責過ぎて肝を冷やした出来事には枚挙にいとまがありませんでしたが、みな貴重な経験だったと感じています。大野部長の指導のもと、なんとかかんとか一年間大きなトラブルもなく、業務を終えられてほっとしております。異動が決まった時には、漸く副部長職に慣れてきたところでしたので、少し申し訳ない思いもしましたが、この経験を今の病院でも活かしていけたらと思っています。一年間、多くの技師さんや看護師さん、その他のコメディカルの方々と交流させて頂き、また支えて頂きまして、ありがとうございました。

 
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