トピックス

不整脈センターが開設されました。

循環器内科 吉田明弘

循環器内科 吉田明弘

近年、循環器内科における不整脈分野の進歩はめざましく、特に従来からの薬物療法とは異なる多くの非薬物療法が実践されています。しかしながら、その治療には多くの経験と高額な診療機器が必要であることから、本来その適応でありながら十分な治療を受けられずにいる患者さんが多数おられます。そこで、日本メドトロニック株式会社とセント・ジュード・メディカル株式会社による寄附講座として不整脈センターを循環器内科内に新たに開設し、これらの治療の普及を目指すこととなりました。これにより多くの患者さんが治療の恩恵をこうむることができることが期待されますが、その目標に向けてより一層の努力を重ねていきたいと思います。

これら非薬物療法には、大きく3つの治療法があります。一つは頻脈性不整脈に対し、原因となっている異常興奮または伝導する心筋病巣を、カテーテルを用いて焼灼するアブレーション療法です。不整脈の種類によって効果は少し異なりますが、WPW症候群、発作性上室性頻拍、特発性心室頻拍、心房粗動においては、ほぼ90%以上の根治が得られ、発作性心房細動においても約8割の成功が得られています。二つめの非薬物療法は、埋め込み型除細動器の移植術で、心室頻拍および心室細動による突然死の予防を目的に行われる手術です。これにより、心臓病死因の大きな原因である突然死を回避することが可能です。三つめは、心室内伝導障害を伴った心不全に対する両心室ペーシング治療です。心室が同期的に収縮しないために起こるさまざまな悪影響を、右室と左室の両方からペーシングすることで同期的興奮を回復させる療法で、心臓再同期療法と呼ばれています。この治療により薬物療法では限界であった心不全状態が、約7割の方に改善が得られます。

不整脈の治療は、薬物療法のみならず、多くの治療選択枝が増えたことから、どの治療とどの治療をうまく組み合わせて治療していくかが重要です。不整脈センターでは、患者さんお一人お一人にあったオーダーメイドの治療法を行なってまいりますので、お気軽にご相談下さればと思います。

不整脈センター

連絡先; 吉田明弘、福沢公二
TEL; 078-382-5846 (循環器内科)
FAX; 078-382-5859 (循環器内科)

このページのトップへ戻る