検査について

がん遺伝⼦パネル検査とは?

がん遺伝⼦パネル検査では、がんに関連する複数の遺伝⼦を⼀度に調べて解析します。解析結果を専⾨家チームで議論し、治療効果が期待できる薬剤や、参加できる可能性がある臨床試験・治験など最適な治療法を検討します。

対象となる方

  • 標準治療が終了
    あるいは
    終了が⾒込まれる固形がんの⽅

  • 標準治療が確⽴していない
    固形がんの⽅

ご⾃⾝が検査の対象となるかどうかは、現在かかっている主治医にご相談ください。

検査でわかること

  • がん遺伝⼦パネル検査を受けることで、今後の治療選択に役⽴つ情報を得られる可能性があります。
    (有⽤な情報が得られない可能性も⼗分あることをご理解ください)

  • 現在のところ、検査結果に基づいた治療が受けられる⽅は
    10パーセント程度と考えられます。

  • 数パーセントの確率で、遺伝性腫瘍(⽣まれつきの体質に関連して起こるがん)の
    遺伝⼦の変化が⾒つかることがあります。

注意事項

  • 検査後の治療は、当外来担当医ではなく、主治医の判断となります。
  • 検査の結果、有効な薬剤が⾒つかったとしても、あなたのがんに対して承認されていない薬剤の場合、その治療については主治医とのご相談になります。
  • がんゲノム医療外来では、治療効果が期待できる薬剤の情報を提供しますが、その薬剤の治療効果を保証するものではありません。

検査の種類

当院で実施可能な検査には、「OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム」、「FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル」、「FoundationOne®Liquid CDxがんゲノムプロファイル」の3種類があり、それぞれの検査に違いがあります。

NCCオンコパネル FoundationOne® CDx FoundationOne® Liquid CDx
費用 保険診療 保険診療 保険診療
必要な検体 組織検体 組織検体 血液
解析する遺伝⼦数 124 324 324
結果返却までの期間 4〜8週間 4〜8週間 4週間