第24回神戸大学臓器移植フォーラムを開催しました。

令和6年1月12日(金)17時30分から第24回神戸大学臓器移植フォーラムを神戸大学楠キャンパス福利厚生棟4階神緑会館記念ホールにおいて開催しました。

本フォーラムは、神戸大学医学部附属病院移植医療委員会のもとに設置された院内移植コーディネーター連絡会議が主体となり、日本臓器移植ネットワークによる院内体制整備支援事業の一環で、臓器提供に関する院内体制を継続・改善するための臓器移植医療に関する研修会として、毎年開催しています。

令和5年度は、厚生労働省健康局難病対策課移植医療対策推進室 室長補佐の吉川 美喜子 先生をお招きして、「移植医療推進の行政の取り組み」についてご講演いただきました。

引き続き、『不可逆的全脳機能不全の患者及び家族の終末期医療の一環としたサポート体制~チームとしての関わり、そして、選択肢提示へ~』をテーマに、本院の状況を踏まえたパネルディスカッションを行いました。パネリストには、吉川先生、篠山 隆司 脳神経外科診療科長/臓器移植に係る脳死判定委員会委員長、宇賀 慶子 ICU・HCU看護師長/院内移植コーディネーター、橋口 周子 緩和ケアセンター看護師長、及び今村 友紀 兵庫県臓器移植コーディネーター(救命救急科)が登壇し、選択肢提示をする主治医の苦悩と現在の本院における課題を共有しました。「家族の心情を考えると臓器提供について切り出すのが憚られる」という意見について、「患者や家族の意思を確認する」すなわち、選択肢提示の主語は医療者ではなく患者や家族であると認識を変えることで心理的障壁を取り払うことができるのではないか。また、医師だけでなく看護師、緩和ケアチーム、コーディネーターと連携して「より良い看取りとは何か?」という視点で意思決定支援にチームで関わることが大切なのではないかということを再確認でき、有意義なディスカッションとなりました。

会場には、当院の院内移植コーディネーターや移植医療に関係する医師、看護師、放射線技師等約40名が参加し、また、ZoomによるLIVE配信を行い、兵庫県下の医療機関を中心に全国の医療施設から医療関係者や移植コーディネーター等約70名の方々にご参加いただきました。

事前申込いただいた方で、当日、ご参加いただくことができなかった方は、以下より配信サイトへアクセスいただき、ご視聴いただくことが可能です。事前申込のあったメールアドレス宛に、ログイン時に必要な視聴ID・パスワードをお知らせしていますので、予めご確認をお願いいたします。

オンデマンド配信期間:令和6年2月15日(火)~令和6年3月31日(日)