光学医療診療部

看護の特徴

光学医療診療部では「安全で安心安楽な内視鏡の提供」を目標に、年間12000件に上る内視鏡検査・治療を行っています。
低侵襲といわれる内視鏡ですが、非常に緻密で高い技術が求められる手技が多く、医師・看護師・臨床工学技士が互いに専門性を発揮し、密にコミュニケーションをとりながら内視鏡運営に携わっています。

看護師は、患者さんに安全に内視鏡を受けていただくため、内視鏡前の問診を入念に行い、検査開始後は咽頭麻酔や鎮静剤の投与、全身状態の観察を行います。また苦痛や不安が少しでも軽減されるよう安楽な体位の保持や声掛けを心掛けています。
特に下部内視鏡では、内視鏡スコープが大腸内をスムーズに進むよう大腸の解剖学的形状に沿って患者の腹部を圧迫し、患者さんの疼痛緩和に努めています。2022年より生検鉗子を用いた検体採取介助を開始し、看護師の役割が益々拡大する傾向にあります。

リーダー看護師になると、他職種と協力関係を維持しながら安全迅速に内視鏡を運営するための中心的役割が求められます。
 

主な検査、治療

  • 消化器内科:上部内視鏡検査、下部内視鏡検査、超音波内視鏡検査、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的逆行性膵胆造影術(ERCP)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)、内視鏡的静脈瘤硬化術(EIS)、内視鏡的胃瘻造設術(PEG)他
  • 呼吸器内科:気管支鏡検査
  • 循環器内科:経食道心エコー検査
 

教育体制

光学医療診療部在籍の看護師と消化器内科の主病棟である8北病棟看護師が一緒に勤務をしています。検査や患者さんの特徴を踏まえ、内視鏡看護技術を段階的に学んでいきます。

現任教育の特別な取り組みとして、8北の看護師は卒後2年目になると一定期間光学医療診療部で業務を行い、入院から治療、退院までの一連の看護を学びます。
8北病棟と光学医療診療部の教育担当者が連携と調整を図り教育を実施しています。
その他医師、薬剤師、光学医療診療部看護師からの勉強会を開催し、専門的知識の獲得、向上への取り組みを行っています。

また光学医療診療部で2年間以上の内視鏡実務経験を積むと、消化器内視鏡技師の受験資格を得ることができます。
 

チーム医療

月に一回医師、看護師、臨床工学技士による多職種ミーティングを開催しています。
活発な意見交換や情報共有を行い、より安全で効率的な内視鏡運営を目指しています。
 

メッセージ

さまざまなキャリアを持つ看護師や育児中の看護師、他の専門職種と共に働くことができます。
ぜひ一緒に内視鏡看護を学びましょう。