腎・血液浄化センター(透析室)

看護の特徴

腎・血液浄化センターは、当院で治療が必要な透析患者(術前・術後、化学療法、放射線療法、カテーテル治療、内視鏡的治療など)や血漿交換・吸着療法などの血液浄化療法を受ける患者を対象としています。
他職種との連携を密に行い、安全で安楽に治療が受けられるよう看護を実践しています。透析導入期の患者へは、透析の概要や食事指導・生活指導も行っています。

病棟と連携して看護ケアや指導内容の情報を共有し、外来患者の療養選択に関わる取り組みもすすめています。
 

教育体制

特殊な分野であり、当院全診療科の患者の看護を行うため、幅広い知識や経験が必要です。新人看護師の配置はありませんが、異動者の教育体制として、1ヶ月はマンツーマンで業務を行い、3ヶ月間はフォローしながら進めています。

また、透析中の災害発生、患者の急変などにすぐ対応できるよう、医師・看護師・臨床工学技士・医療事務・看護助手の他職種を含めた訓練を年2回実施しています。
 

チーム医療

安全な治療を行うためには、医師・看護師・臨床工学技士・医療事務・看護助手など他職種との協力は不可欠です。
透析を開始する前には、患者の透析条件を確認するために、医師・看護師・臨床工学技士でタイムアウトを行って確認し、チームで安全な治療を行っています。

また、透析カンファレンスに参加し、患者の情報共有や問題解決に向けて取り組んでいます。
 

メッセージ

近年、透析患者の重症下肢虚血が増加しています。
重症化すると下肢を切断、予後不良となるため、早期に異常を発見して治療を開始するために、定期的にフットチェックを行っています。皮膚・排泄ケア認定看護師と連携し、患者指導にも力を入れています。