7階北病棟 循環器内科、心臓血管外科、総合内科
病床数
53床看護体制
7対1主な疾患
- 冠動脈疾患
- 心不全
- 不整脈疾患
- 弁膜症
- 肺高血圧症
- 心筋症
治療と検査、処置
- 循環器内科:心臓カテーテル治療(PCI:バルン拡張、ステント留置、ローターブレーターなど)ペースメーカー植え込み術、心室再同期療法(CRT)、両室ペーシング機能付き植え込み型除細動器(CRTD)カテーテルアブレーション、カテーテル大動脈弁治療・植え込型補助人工心臓治療
- 心臓血管外科:心臓弁置換術、冠動脈血行再建術など
看護の特徴
循環器疾患は、急変する可能性があり、異常の早期発見と的確かつ迅速な行動が求められます。患者の生命に大きく左右するため、急変を予測したテクニカルケアが必要となります。カテーテルインターベンション、植込型補助人工心臓(VAD)治療など高度治療を行っており、専門的な知識・技術を必要とします。
急性期を脱し、回復期の患者に対して退院に向けての生活指導を実施しています。内服管理、禁煙、食事コントロール(塩分制限・水分制限)など自己管理ができず、入退院を繰り返す患者も多いです。
そのため、退院後も自己管理能力を高めることができるように、生活調整を支援し、早期から個別の患者教育が必要となります。
慢性心不全認定看護師や外来と連携をはかり、継続看護を実施しています。
部署での教育体制・サポート
当部署では、様々な経験年数の看護師が集まり、新人の数に合わせて5~6人1組の教育グループを作っています。教育グループ会を月1回開催し、若手看護師から経験のある看護師がそれぞれ意見を出し合って、双方向型支援をしています。
また、グループ会でリフレクションを実施することにより、看護観の世代間共有を目指しています。
さらに、グループ会以外にも、1年目(たまご会)2年目(ひよこ会)3年目(にわとり会)と命名し、教育指導者・教育担当副師長と若手看護師が話し合う機会を設けています。各年代に応じた個々の年間目標の進歩状況の確認を行い、課題について共に考え支援しています。年間目標の到達度を定期的に確認し、支援しています。
勉強会は、循環器内科特有の疾患や治療に関する内容を定期的に実施しています。医師や看護師、薬剤師など多職種から講義を受けることで学びを深め、知識・根拠に基づいた看護展開ができるように努めています。
チーム医療
医師や看護師・薬剤師・理学療法士・ソーシャルワーカー等、多職種と常に連携を取りながらチーム医療を実践しています。その中で、患者さんに最も近い存在である看護師は、チームのキーパーソンとして重要な役割を担っており、コミュニケーションを大切にしています。曜日を決めて、以下のようなカンファレンスを開催しています。
- 栄養カンファレンス
- 心臓リハビリテーションカンファレンス
- 重症心不全カンファレンス
- 循環器緩和ケアカンファレンス
- 退院支援カンファレンス
メッセージ
循環器疾患は急変のリスクが多いため、部署内BLSチームが中心となって定期的に急変時シミュレーションを実施しています。また、PCPS(経皮的人工心肺)挿入患者を想定した7階南北急変時合同シミュレーションを年2回/年実施しています。
部署内には専門チームがあり、自己研鑽のみならずチーム運営に貢献することを目標に積極的に活動しています。
(VADチーム・心臓リハビリテーションチーム・退院支援チーム・BLSチーム)