第64回 形成外科

 

Interviewee  寺師 浩人 神戸大学医学部附属病院 形成外科学 診療科長

 

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職歴

1986年 6月 大分医科大学附属病院 皮膚科形成外科診療班 研修医 
1987年 5月 兵庫県立こども病院    形成外科 研修医 
1988年 5月 大分医科大学附属病院 皮膚科形成外科診療班 医員  
1989年 5月 大分医科大学附属病院 皮膚科形成外科診療班 助手  
1993年 3月 健和会大手町病院 形成外科
1994年 7月 大分医科大学附属病院 皮膚科形成外科診療班 助手  
1997年 4月 アメリカ合衆国ミシガン大学医学部  形成外科 Visiting Research Investigator
      (至1999年 3月)                                
2001年 3月 大分医科大学附属病院 皮膚科形成外科診療班 講師  
2001年 6月 神戸大学医学部附属病院 形成外科 助教授
2007年 4月 神戸大学大学院医学研究科  形成外科学 准教授
2012年 5月 同 教授
2021年  2月 神戸大学医学部附属病院     病院長補佐(兼任)
現在に至る

Interviewer 大内 裕子 神戸大学医学部附属病院 形成外科 専攻医

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職歴

2022年3月 奈良県立医科大学医学部医学科卒業
2022年4月 神戸大学医学部附属病院たすきがけコース 初期研修医
2024年4月 神戸大学医学部附属病院形成外科 入局

代替文字
大内先生
形成外科ってどんな科ですか?
 
代替文字
寺師先生
形成外科は、眼科や耳鼻科などのように体の部位や臓器別の診療科ではありませんので、「どんな疾患を扱っているのかよくわからない」という方も多いと思います。
形成外科は、顔面や体幹、手足の体表面といった外からみえる部位の傷跡や組織欠損、変形などを「綺麗に治す」ことを目的とした外科系の診療科で、取り扱う疾患は頭の先からつま先まで多岐にわたります。ほんの一部を紹介すると、顔面骨外傷や骨折、乳房再建、癌切除後に対する再建術、唇裂・口蓋裂、血管奇形・血管腫、多指症、褥瘡などの難治性潰瘍、小耳症、熱傷、傷跡(瘢痕)、皮膚腫瘍(黒子、皮膚癌など)などがあります。
 
 
代替文字
大内先生
どんな研修ができますか?
 
代替文字
寺師先生
初期研修後、大学病院を基幹とする形成外科専門医プログラムに入り、大学病院と連携病院での研修を4年積むことで形成外科専門医試験を受けることができます。専門医になるためには多くの症例をまんべんなく経験し、術者としての実力を蓄積することが必要です。神戸大学形成外科プログラムでは、大学病院と連携施設において非常に多くの症例を経験することが可能です。また専門医試験の準備や合格のためのサポート体制も整っています。
 研修の具体的な内容として、まず1年目は上級医とともに入院患者さんの担当医となり、手術の助手に入り疾患や治療方針、手術方法、術後経過について学びます。また指導医の外来診察補佐につき、疾患の診断方法や鑑別について学びます。ある程度研修が進むと、上級医や指導医の指導を受けながら、できる手技や手術を増やしていきます。
 
代替文字
大内先生
どんなキャリアプランがありますか?
 
代替文字
寺師先生
後期研修の間は、専門医を取得するためのプログラムをうけていただき、幅広い知識と技術の取得を目指します。最短で後期研修4年で専門医が取得できます。形成外科が取り扱う疾患は多岐にわたりますが、経験を重ねていくうちに得意な分野、興味のある分野(サブスペシャリティ)が出てきますので、専門医取得後にその分野に進むことが可能です。
専門医プログラムとは別に、大学院への入学も可能です。社会人枠として入学すると、臨床しながら研究をすることが可能ですので、形成外科としてのキャリアや経験を維持しながら博士号の取得が可能です。国内外を問わず留学も可能です。
 
 
代替文字
大内先生
最期にメッセージをお願いします。
 
代替文字
寺師先生
神戸大学形成外科では、上級医・指導医の面倒見がよく、非常に相談しやすい雰囲気です。楽しく、充実した研修生活を送ることができると思います。少しでも興味がある先生はぜひ研修にいらしてください。
 

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