2024.07|診療科
Interviewee 溝渕 知司 神戸大学大学院医学研究科外科系講座麻酔科学 教授
職歴
1985年 久留米大学医学部医学科 卒業
1985年 岡山大学医学部附属病院麻酔科 研修医
1986年 国家公務員共済組合連合会呉共済病院麻酔科
1996年 テキサス大学ダラスサウスウエスタン校麻酔科 研究員
1997年 岡山大学医学部附属病院麻酔科蘇生科 医員
1998年 岡山大学医学部麻酔・蘇生学 助手
2002年 岡山大学医学部附属病院麻酔科蘇生科 講師
2009年 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科麻酔・蘇生学 准教授
2013年 神戸大学大学院医学研究科外科系講座麻酔科学 教授
2018年 神戸大学医学部附属病院 副病院長(兼任)
【資格】
日本専門医機構認定麻酔科専門医
日本麻酔科学会指導医
日本集中治療医学会専門医
日本ペインクリニック学会専門医
【学会役職】
日本麻酔科学会監事
日本集中治療医学会評議員
日本ペインクリニック学会評議員
日本臨床麻酔学会評議員
日本区域麻酔学会評議員
Interviewer 守田 昂平 神戸大学医学部附属病院 麻酔科 専攻医
職歴
2022年3月 神戸大学卒
2022年4月 加古川中央市民病院 研修医
2024年4月 神戸大学医学部附属病院 麻酔科 専攻医
【所属学会】
日本麻酔科学会

先生のモットーを教えてください。

モットーというのは、そのときどきによって、また立場によっても変わりますよね。いまのモットーとするならば、「おいあくまない心」、おこらない、いばらない、あせらない、くさらない、まけない心ということを心掛けています。
それから教室運営のモットーという意味では、教室員の誰よりもよく働くこと、教室員に問題が起きたら何をさしおいてもその解決にあたること、教室員に自分の嫌な仕事を押しつけないということはモットーにしていますね。
それから教室運営のモットーという意味では、教室員の誰よりもよく働くこと、教室員に問題が起きたら何をさしおいてもその解決にあたること、教室員に自分の嫌な仕事を押しつけないということはモットーにしていますね。

モットーはそのときどきによって変わっていくというお話でしたが、逆に変わらなかったモットーというのがあれば教えてください。

嘘をつかないということ、与えられた仕事を与えられた場所で文句を言わずに一生懸命やるということは守っていますね。
与えられた場所でというのは、川の流れに身をまかせという歌にあるように、自分であんまりどこに行きたいとか何をしたいとかはあまり言ったことがないんよね。麻酔科になったのも、研究したのも、留学したのも、神戸に来たのも、言われるがままに文句言わずにそのときどき頑張ってきたという感じかな。それがいいかどうかは分からんけども、僕はそうやってきたんよね。あんまりあっちがいいとか、こっちがいいとかという駆け引きはしてこなかったなぁ。周りの人に恵まれたというのもあるんだろうな。
与えられた場所でというのは、川の流れに身をまかせという歌にあるように、自分であんまりどこに行きたいとか何をしたいとかはあまり言ったことがないんよね。麻酔科になったのも、研究したのも、留学したのも、神戸に来たのも、言われるがままに文句言わずにそのときどき頑張ってきたという感じかな。それがいいかどうかは分からんけども、僕はそうやってきたんよね。あんまりあっちがいいとか、こっちがいいとかという駆け引きはしてこなかったなぁ。周りの人に恵まれたというのもあるんだろうな。

今後の医師の働き方について思うことを教えてください。

まず働き方改革というのは、これは法律で決められたことなので守らなければならないというのがありますね。ただそれとは別に、医師という職業は普通の職業ではなくて命を守る職業なので、時間とか関係なくときに身を挺して患者を守らなければならない時がある仕事だと思っています。それを根底に持ちつつ、仕事の効率化を図って、いろいろと改善していく必要があるんでしょうね。改善していく過程でうまくいかないことや困ることも出てくるとは思うけども、うまくいかないときに文句だけをいうのではなく、ここをこう改善すればいいとかああしたらいいのではないかといった建設的な話し合いができるようになれば、もっといい将来が開けるのでしょう。

若い先生にメッセージをお願いします。

視点を大きく広げて前に進んで欲しいですね。僕が全てではないし、上級医が全てでもない。異文化体験というのは非常に大切で、世界は広いし、謙虚な気持ちでやってもらいたいなと思います。もちろん上級医をリスペクトせんとあかんですけども、上級医を早く越えられるように努力をして、広い視野を持って成長して、そのなかで自分の道を見つけていったらいいんじゃないでしょうか。