Interviewee 尾谷真弓 神戸大学医学部附属病院 脳神経内科 助教/副病棟医長
職歴
2011年 京都大学医学部 卒業
2011年 洛和会音羽病院 初期研修医、後期研修医、神経内科医員
2017年 京都大学医学部附属病院 脳神経内科 大学院生、医員
2023年 神戸大学医学部付属病院 脳神経内科
2024年 現職
所属学会・資格
日本内科学会、日本神経学会、日本てんかん学会、日本認知症学会、日本臨床神経生理学会、日本神経心理学会、日本脳卒中学会
Interviewer 古結裕之 神戸大学医学部付属病院 脳神経内科 医員
職歴
2021年 三重大学医学部 卒業
2021年 神戸大学医学部附属病院 初期研修医
2023年 甲南医療センター/県立丹波医療センター 後期研修医
2024年 県立加古川医療センター 後期研修医
2025年 現職
所属学会
日本内科学会、日本神経学会、日本脳卒中学会

本日はお忙しい中ありがとうございます。まず、脳神経内科の診療内容と特徴について教えていただけますか?
こちらこそ、ありがとうございます。
脳神経内科では、パーキンソン病やALS(筋萎縮性側索硬化症)といった神経変性疾患から、自己免疫疾患、脳卒中、てんかん、認知症まで、非常に幅広い疾患を対象としています。
しびれ、めまい、ふらつき、意識障害といった症状から診断を組み立て、必要な検査を選択し、診断・治療につなげる診療が特徴です。診察や病歴聴取が診断の大きな手がかりとなる点が、脳神経内科の醍醐味だと思います。
脳神経内科では、パーキンソン病やALS(筋萎縮性側索硬化症)といった神経変性疾患から、自己免疫疾患、脳卒中、てんかん、認知症まで、非常に幅広い疾患を対象としています。
しびれ、めまい、ふらつき、意識障害といった症状から診断を組み立て、必要な検査を選択し、診断・治療につなげる診療が特徴です。診察や病歴聴取が診断の大きな手がかりとなる点が、脳神経内科の醍醐味だと思います。

専攻医期間を大学で過ごすことのメリットについて教えていただけますか?
大学病院では、一般的な症例だけでなく、診断や治療が難しい症例、希少疾患に出会う機会が多くあります。また、初診から検査、診断、治療方針の決定までを系統的に学べるだけでなく、各疾患のエキスパートの先生方に直接指導していただける環境が整っています。特に神経伝導検査・筋電図は、専門施設で身につけるのが本当におすすめです!豊富な症例、専門的指導と、本学の環境は非常に整っています。カンファレンスも充実しており、日々の診療の中で自然と知識が深まるのも大きな魅力ですね。
さらに臨床だけでなく、学会発表や論文作成など、研究活動にも早い段階から自然と触れることができるのは大きな強みです。大学が研究機関として担う役割は依然大きく、キャリアの選択肢を狭めないことを考えると、専門研修の初期に大学病院の空気に接するのは有意義だと思っています。
さらに臨床だけでなく、学会発表や論文作成など、研究活動にも早い段階から自然と触れることができるのは大きな強みです。大学が研究機関として担う役割は依然大きく、キャリアの選択肢を狭めないことを考えると、専門研修の初期に大学病院の空気に接するのは有意義だと思っています。

大学でのキャリア支援や、子育てやライフイベントへのサポート体制についてはどうでしょうか?
当科では、キャリア背景、プライベートな背景も考慮に入れて、各ドクターが自分らしい働き方を実現できることを目指しています。
専門医取得後は、大学院進学、国内外での留学、関連病院での臨床経験など、希望に応じた柔軟なキャリアパスが用意されています。
また、育児中の医師も多く、産休・育休(男女問わず)の取得はもちろん、復職後も時短勤務や外来中心勤務など、個々の状況に合わせた働き方ができるよう配慮されています。
多様性社会におけるキャリア支援は、体制(制度や意識改革)が整っていてもマンパワーがなければ実現できないし、マンパワーがあっても体制がなければ実現しません。当科はその両方を持ち合わせており、ライフイベントと仕事を両立しながらキャリア形成できる環境が整っています。
専門医取得後は、大学院進学、国内外での留学、関連病院での臨床経験など、希望に応じた柔軟なキャリアパスが用意されています。
また、育児中の医師も多く、産休・育休(男女問わず)の取得はもちろん、復職後も時短勤務や外来中心勤務など、個々の状況に合わせた働き方ができるよう配慮されています。
多様性社会におけるキャリア支援は、体制(制度や意識改革)が整っていてもマンパワーがなければ実現できないし、マンパワーがあっても体制がなければ実現しません。当科はその両方を持ち合わせており、ライフイベントと仕事を両立しながらキャリア形成できる環境が整っています。

脳神経内科医として日々感じるやりがいについて教えてください。
まず、診察を通じて自分の手で診断に迫ることができる点です。問診と神経学的診察によって病変の局在を推測し、原因にたどり着くロジカルなプロセスは脳神経内科医は誰しも面白みを感じるところではないでしょうか。一方で脳=思考、感情と深く関わる科であり、患者さんという1人の人間への興味がないと成り立たない、温かみのある科でもあります。
近年では神経難病も治療法が進歩し「治る脳神経内科」となりつつある疾患も増え、苦しみに寄り添うのみでなく明るい兆しも出てきています。慢性疾患の患者さんと長く関わる中で、医師としてだけでなく一人の人間として患者さんの人生に寄り添える点も、大きなやりがいです。
近年では神経難病も治療法が進歩し「治る脳神経内科」となりつつある疾患も増え、苦しみに寄り添うのみでなく明るい兆しも出てきています。慢性疾患の患者さんと長く関わる中で、医師としてだけでなく一人の人間として患者さんの人生に寄り添える点も、大きなやりがいです。

最後に、脳神経内科に興味を持っている若手医師や医学生にメッセージをお願いします。
脳神経内科は、診察の面白さ、疾患の幅広さ、社会的意義、どれをとっても魅力にあふれた領域です。
当科は、若手医師の成長を全力でサポートする温かい雰囲気に包まれています。
少しでも興味を持ったら、ぜひ一度、見学や実習にいらしてください。脳神経内科の奥深さと、チームの雰囲気をきっと実感していただけると思います!
当科は、若手医師の成長を全力でサポートする温かい雰囲気に包まれています。
少しでも興味を持ったら、ぜひ一度、見学や実習にいらしてください。脳神経内科の奥深さと、チームの雰囲気をきっと実感していただけると思います!