Interviewee 久保 亮治 神戸大学大学院医学研究科内科系講座皮膚科学分野・教授

職歴
平成6年 大阪大学医学部卒業
平成12年 大阪大学大学院医学研究科卒業
平成12年 科学技術振興事業団月田細胞軸プロジェクト・研究員
平成13年 京都大学大学院医学研究科 分子細胞情報学講座・助手
平成18年 慶應義塾大学医学部皮膚科学教室・助手
平成25年 慶應義塾大学医学部皮膚科学教室・講師
平成28年 慶應義塾大学医学部皮膚科学教室・准教授
令和3年 神戸大学大学院医学研究科内科系講座皮膚科学分野・教授
Interviewer 秦 剛志 神戸大学医学部附属病院 後期研修医(皮膚科専攻医)

職歴
2023年 高知大学医学部医学科 卒業
2023年 近森病院 初期研修医
2025年 神戸大学医学部附属病院 後期研修医(皮膚科専攻医)
神戸大学皮膚科ではどんな症例をみることができますか
入院症例では、水疱症や薬疹、血管炎など免疫異常に伴うものや、壊死性筋膜炎のように緊急手術が必要な重症感染症、植皮や皮弁を行うような皮膚腫瘍の手術が多いです。外来の症例では、外用薬だけではコントロールできない重症のアトピー性皮膚炎や乾癬の治療や、薬疹の精査、他科で抗がん剤加療中の方の薬疹精査などが経験できます。
アレルギー疾患や腫瘍については専門外来があるので、アレルギー検査や皮膚エコー検査などは、午前中の一般外来だけでなく、午後からの専門外来でしっかり診察していくことが多いです。また、さまざまな遺伝性疾患や母斑、母斑症の方を紹介いただく機会も多く、次世代シーケンサを用いた遺伝学的検査も駆使して、診断、治療に結びつけています。
また大学での診察の他に、西は姫路、北は宍粟-丹波、南は淡路島洲本と兵庫県の広範囲に協力病院があり、生活習慣や住環境の異なる様々な患者さんを診察することもできます。
アレルギー疾患や腫瘍については専門外来があるので、アレルギー検査や皮膚エコー検査などは、午前中の一般外来だけでなく、午後からの専門外来でしっかり診察していくことが多いです。また、さまざまな遺伝性疾患や母斑、母斑症の方を紹介いただく機会も多く、次世代シーケンサを用いた遺伝学的検査も駆使して、診断、治療に結びつけています。
また大学での診察の他に、西は姫路、北は宍粟-丹波、南は淡路島洲本と兵庫県の広範囲に協力病院があり、生活習慣や住環境の異なる様々な患者さんを診察することもできます。
神戸大学皮膚科の雰囲気はどんな感じですか
それぞれが腫瘍、アレルギー、遺伝といった独自の専門領域を持ちつつも、専門領域に囚われることなく幅広い疾患の診療を行っています。誰もが上級医に気軽に相談しやすく開放的で明るい雰囲気です。皮膚科は投薬などの内科的なアプローチに加え、処置や手術による外科的なアプローチも行う診療科ですが、神戸大学の皮膚科では、採取した病理組織検体についてまずは自分達で病理診断を考え、病理の先生方と相談して診断を確定していくので、1つの症例に対して診断から治療まで幅広くしっかりと関わっていくことができます。関連病院からオンラインで参加できる症例検討会も月に1回開催しており、治療や診断に難渋する症例も気軽に相談できる体制になっています。このようにしっかりと学べる機会がある一方で、大学勤務者の平均年齢が30代中頃と、若い先生の割合が多いことも特徴の1つだと思います。
医局の先生方のキャリアプランを教えてください
現在の制度では、皮膚科学会に入局し研修プログラムで5年間の研鑽の後、最短で研修開始5年目の冬に皮膚科専門医試験を受験する資格を得ることができます。専門医試験受験には、研修年数の他に、学会発表や論文発表、講習会への参加を一定数行い、決められた症例数のレポートを提出する必要があり、慌ただしい生活の中でも日々研鑽を積んでいます。また、学術活動が身近なためか、専門医研修中~専門医取得後に大学院に進学し、より専門性を高めていく先生もいます。皮膚科は疾患の種類も多く、研究活動のしがいのある科だと思います。大学院進学後は、海外留学を目指される先生や、国内留学で悪性腫瘍やアレルギー疾患をより深く学ばれて当科の診療に還元されている先生方もおられます。
研究活動以外では、当科には皮膚悪性腫瘍専門医、アレルギー専門医、臨床遺伝専門医がいるので、皮膚科専門医取得後に更なるサブスペシャリティーとしてこれらの研修を積むことも可能です。また、地域中核病院で皮膚科の臨床に数多く携わりながら、地域医療に貢献されておられる先生方も数多くおられます。
このように皮膚科の研修内容は幅広いので、ぜひ自分にあったキャリアプランを選んでもらえればと思います。
研修プログラムの説明会は毎年6-7月頃に行います。詳しくは当科のホームページを参照して下さい。
https://www.med.kobe-u.ac.jp/dermat/
研究活動以外では、当科には皮膚悪性腫瘍専門医、アレルギー専門医、臨床遺伝専門医がいるので、皮膚科専門医取得後に更なるサブスペシャリティーとしてこれらの研修を積むことも可能です。また、地域中核病院で皮膚科の臨床に数多く携わりながら、地域医療に貢献されておられる先生方も数多くおられます。
このように皮膚科の研修内容は幅広いので、ぜひ自分にあったキャリアプランを選んでもらえればと思います。
研修プログラムの説明会は毎年6-7月頃に行います。詳しくは当科のホームページを参照して下さい。
https://www.med.kobe-u.ac.jp/dermat/
皮膚科に興味のある学生・研修医にメッセージをお願いします
皮膚科の良いところは、まずは医局の雰囲気が明るく気さくで親切なことだと思っています。コンコンと気軽にドアをノックして教授室に入ってきてもらえるようにしていますし、そのような開放的な雰囲気を維持することに心を砕いています。皮膚科は、内科、外科、病理、の全てを含む診療科です。それぞれに臨床があり研究があり、幅広いサブスペシャリティがあります。医師として働くなかで、自分の興味を惹きつける分野に是非出会って欲しいと思います。目の前に皮疹があり、肉眼でじっくりと疾患を観察できること、そして生検して病理を自分の眼で見て,肉眼所見と病理所見を結びつけて考えることができるところも皮膚科の大きな特徴です。なぜこの皮疹はこんな形をしているのだろう?そんな素朴な疑問から研究を始めて大きな発見に繋がることもあります。大好きなことに出会ってそれを突き詰めているうちに、この疾患のことを聞くならこの先生だよね、と思ってもらえるようになると益々楽しくなってきます。日本皮膚科学会と日本研究皮膚科学会の2つの大きな学会があり、様々な若手支援を行っていますので、サマースクールなどを通じて全国に仲間を作っていくこともできます。1人でコツコツやるもよし、みんなでワイワイやるもよし。多様な人がそれぞれに一所懸命に勉強して、一人一人の患者さんを大切に診療しています。