第57回 整形外科

2023.11|診療科

Interviewee  黒田 良祐  神戸大学大学院医学研究科外科系講座 整形外科 教授

 

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職歴

1990年 神戸大学医学部卒業
1997年 米国クリーブランドクリニック整形外科研究員
2002年 米国ピッツバーグ大学整形外科研究員
2009年 神戸大学大学院医学研究科外科系講座整形外科講師
2010年 神戸大学大学院医学研究科外科系講座整形外科准教授
2016年 神戸大学大学院医学研究科外科系講座整形外科教授
現在に至る。

【学会活動】
日本整形外科学会会員 (専門医、認定スポーツ医)
日本臨床スポーツ医学会
日本リウマチ学会
日本再生医療学会 (再生医療認定医)
日本スポーツ整形外科学会
日本臨床バイオメカニクス学会
日本臨床リウマチ学会
日本膝関節学会
International Society of Arthroscopy, Knee Surgery and Orthopaedic Sports medicine (ISAKOS)
Asia-Pacific Knee, Arthroscopy and Sports Medicine Society (APKASS)

【その他の活動】
神戸Kobelco steelers チームドクター
オリックス・バファローズ チームドクター
ヴィッセル神戸 チームドクター
INAC神戸 チームドクター
日本テニス協会医事委員
兵庫県テニス協会医事委員長
兵庫県空手道連盟医事特別顧問

Interviewer  藤田 大樹  神戸大学医学部附属病院 整形外科 後期研修医

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職歴

2021年3月 大阪市立大学医学部医学科 卒業
2021年4月 兵庫県立西宮病院 初期臨床研修医
2023年4月 兵庫県立西宮病院 整形外科後期研修医
2023年10月 神戸大学医学部附属病院 整形外科後期研修医

代替文字
藤田先生
整形外科の魅力はどんなところでしょうか?
 
代替文字黒田先生
整形外科では、頭部を除いた首から下すべての骨・関節・脊髄・神経・筋肉などの運動器の治療を行いますので、ほぼ全身に渡る大変幅広い範囲から自分のやりたいことを選択できるところが魅力の1つです。診療部位のみならず、患者の年齢も小児から高齢者まで幅広い年齢層にも対応します。特に現代は超高齢社会ですので、高齢者の運動器疾患は増加の一途を辿り、整形外科の需要は益々増加しています。多くの方から必要とされていることも整形外科の魅力だと思います。
 また、私の専門がスポーツ整形であることもあり、神戸大学整形外科では多くのプロスポーツチーム(オリックスバファローズ、ヴィッセル神戸、コベルコスティーラーズなど)のメディカルサポートも担当しており、機会があればプロスポーツ選手のサポートに携わることができるのも魅力だと思います。
 
代替文字藤田先生
整形外科ではどのような研修ができるのでしょうか?
 
代替文字
黒田先生
当科の専門研修プログラムでは、原則として後期研修1年目に6ヶ月間は大学病院、6ヶ月間は連携施設で研修を行って頂きます。後期研修2年目からは原則として1年ごとに連携施設をローテートします。毎年、研修希望病院のアンケート調査を行い、できる限り研修医の先生方の希望に寄り添いつつ、一般臨床および整形外科臨床の研修を偏りなく全域を網羅できるよう、個々のキャリア形成および専門医獲得までの支援を行っています。専門医取得後にはスポーツ医、手外科医、脊椎脊髄病医などサブスペシャリティの認定医を取得することも可能です。県内を中心に46の関連病院がありますが、詳細は下記の当科ホームページのリストをご覧ください。
https://www.med.kobe-u.ac.jp/ortho/
 
 
代替文字
藤田先生
どんなキャリアプランがありますか?
 
代替文字黒田先生
研修プログラム後の進路としては、大まかには下記の3つに分けることができます。
(A)研究者養成コース:教育・研究の指導的立場に立つ人材を養成するためのコースです。専門研修プログラム修了後に専門医を取得し、大学院に進学して臨床・基礎研究に従事し、院卒業後には海外留学をして自身の研究を発展させ、帰国後には主に大学病院や主要連携施設において、後進の臨床・基礎研究指導を行う立場になって頂きます。
(B)専門医養成コース:神戸大学および連携施設においてリーダーとして活躍する人材を養成することを目的としています。専門研修プログラム修了後に専門医を取得し、大学院に進学し、臨床・基礎研究に従事し、院卒業後は主に大学病院や主要連携施設においてサブスペシャリティ領域の研修を積みながら、後進の臨床研究指導を行う立場になって頂きます。
(C)General Orthopaedicsコース:各連携施設においてリーダーとして活躍する人材を養成することを目的としています。研修プログラム修了後に整形外科専門医を取得し、その後連携施設にてサブスペシャリティ領域の研修を積み、サブスペシャリティ資格取得後には連携病院の整形外科指導医として後進の指導を行って頂きます。
 
代替文字
藤田先生
最後に研修医や医学生にメッセージをお願いします。
 
代替文字黒田先生
整形外科は患者数が多いため、手術・病床数も多くなり、必然的にスタッフの数も大学病院で一番となっています。それに加えて毎年15~20名の先生が入局しますので、若い先生がたくさんいるとても活気溢れた教室です。若い先生方には世界にも目を向けて欲しいので、北米・ヨーロッパを中心に現在10名の先生を海外留学に派遣しています。上述したように、診療範囲・患者層の広さ、ニーズの高まり、関連病院数、キャリアプラン、海外留学のチャンスなど、入局後にも幅広い選択肢の中から自身のキャリアデザインができますので、決して後悔することはないと思います。整形外科に少しでもご興味をお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。
 
  

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