女性内視鏡外来

女性内視鏡外来

近年、女性患者数が増加傾向にある大腸がんと子宮頸がんに対して、羞恥心と痛みの少ない内視鏡検査で同時に検診を行うプロジェクト「CUTE Project」を開始しました。

 

■当外来の特色

女性消化器内視鏡専門医が所属し、最新の内視鏡システム(画像強調観察 NBI/BLI や拡大内視鏡観察)を駆使しながら鎮静下に苦痛の少ない質の高いスクリーニング検査を提供いたします。
検査は全て女性のスタッフ(医師・看護師・臨床工学技士)が対応します。女性の方に安心して快適で質の高い医療を提供できるよう努めて参ります。


■診療時間

外来:第1、第3金曜日 9時~11時
検査:第4金曜日 13時~16時


■予約方法

ご予約は以下窓口までご連絡ください。
神戸大学医学部附属病院 国際がん医療・研究センター(ICCRC)
TEL: 078-302-7111
FAX: 078-302-7147
予約受付時間:平日9時~16時まで

内視鏡検査は予約制です。一度外来を受診していただき、検査日を予約いたします。外来受診時に、検査の説明を行い、同意書と下剤をお渡しします。
普段内服されているお薬についてもお聞きします(来院時はお薬手帳など普段内服されているお薬の内容が分かるものがあればご持参ください)。


■検査当日の持ち物

外来にてお渡しする検査同意書一式をご持参ください。


■前日の注意事項

前日は消化の良いものを摂るようにしてください。
夕食を19時頃までに済ませてください。以降は検査が終わるまで、食事を摂らないようにしてください。
水・お茶などの透明な水分の摂取は可能です。服薬については、医師にご確認ください。


■全体所要時間

来院後の全体所要時間はおおよそ1-2時間程度です(お着替え、検査、休憩(鎮静剤使用時)結果説明等)。


□大腸内視鏡検査

・検査5時間前より、自宅にて腸管洗浄液を服用していただきます。
・内視鏡検査所要時間は、処置内容によって異なりますが、約15~30分程度です。


□胃内視鏡検査

・内視鏡検査所要時間は、処置内容によって異なりますが、約5~15分程度です。


■鎮静剤について

内視鏡検査の苦痛を和らげるため、鎮静効果(眠たくなる、あるいは眠ってしまう)のある薬剤を使用しています。
*鎮静剤を使用した方は、検査後に約30~60分休んでいただきます。
*鎮静剤を使用した際は、当日の車、バイク、自転車等の運転はできません。


■検査費用

当センターでは、医師が内視鏡検査を必要と判断した上で当該検査を行いますので、保険適用となります。3割負担の方で、胃内視鏡検査は約5,000~13,000円、大腸内視鏡検査は約6,000~16,000円、大腸ポリープ切除を行った場合は約20,000~30,000円となります。これは検査のみの費用で、組織検査の有無や治療内容等により料金は変わりますので、目安としてください。


■大腸がんについて


 大腸がんは年々増え続けています。特に女性の大腸がん死亡率は急増し、女性のがんの死因の一位となっています。大腸がんは早期に発見し治療すれば完全に治すことができる病気です。初期の段階では症状がないため、症状が出た時にはすでに病状が進行してしまっているということが多くあります。自覚症状のないうちに早期に発見することが大切です。

  厚生労働省人口動態統計より作成
 平成30年我が国の人口動態より引用

 大腸がん検診のスクリーニング法として用いられている便潜血検査は、一定の効果は期待できますが、大腸ポリープや早期大腸がん、進行大腸がんであっても陽性にならない場合があります。
 大腸ポリープ(前がん病変)および大腸がんの早期発見には大腸内視鏡検査が最も優れた方法です。しかし、女性にとっては検査に対しての不安や羞恥心などから敬遠される傾向にあります。女性は女性医師による大腸内視鏡検査を希望する割合が高いことが報告されていますが、大腸内視鏡検査を専門とする女性医師の割合はまだ少なく、そのニーズに応える診療体制の構築が重要となっています。当院では、女性の方にも安心して安全で質の高い内視鏡検査・治療を受けて頂けるようにするため、女性内視鏡外来を設置しました。女性の消化器内視鏡専門医が病気についての疑問点や検査方法などを丁寧に説明いたします。内視鏡検査は、全て女性のスタッフ(医師・看護師・臨床工学技士)が対応します。苦痛の少ない検査および精神面への配慮を心がけております。より多くの方に安心して内視鏡検査を受けて頂き、ご自身の大腸の状態について知って頂くことが大切であると考えております。