第4回 循環器内科

Interviewee 田中 秀和 神戸大学大学院医学研究科 循環器内科学分野 講師・病棟医長

学歴・職歴
1999年 近畿大学医学部医学科 卒業
1999年~2002年 独立行政法人 神戸医療センター内科研修医
2006年 神戸大学大学院医学研究科 循環呼吸器病態学 修了
2006年~2007年 神戸大学医学部附属病院 循環器内科 医員
2007年~2010年 米国ピッツバーグ大学 循環器内科
ポストドクトラル・フェロー
2010年~2014年 神戸大学大学院医学研究科 循環器内科学分野 助教
2012年~現在 神戸大学医学部附属病院 検査部 副部長(兼任)
2014年~現在 神戸大学大学院医学研究科 循環器内科学分野 講師
2016年~現在 神戸大学医学部附属病院 循環器内科 病棟医長

資格
日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本循環器学会専門医、日本循環器学会認定 FJCS 会員、日本心臓病学会特別正会員(FJCC)、日本超音波医学会超音専門医・指導医、SHD心エコー図認証医、心臓リハビリテーション指導士、Fellow of the American College of Cardiology (FACC)、Fellow of the American Society of Echocardiography (FASE)、Fellow of the American Heart Association (FAHA)

所属学会
日本内科学会(近畿支部 評議員)、日本循環器学会(近畿支部 評議員)、日本心臓病学会、日本超音波医学会(代議員)、日本心エコー図学会(代議員)、日本心臓リハビリテーション学会、日本心不全学会(代議員)、日本心臓弁膜症学会、日本腫瘍循環器学会(評議員)、American College of Cardiology、American Society of Echocardiography、American Heart Association

特技
家事・育児全般、料理

Interviewer 庄野 阿侑 神戸大学大学院医学研究科 循環器内科学分野 大学院生

学歴・職歴
2013年 神戸大学医学部医学科卒業
2013年 神戸赤十字病院 初期研修医
2015年 同 循環器内科 専攻医
2018年 現職
所属学会・資格
日本内科学会(内科認定医)
日本循環器学会
日本心エコー図学会
日本超音波医学会
心電図検定1級
循環器内科ってどんなところ?

循環器内科はどんなところですか?

循環器内科は平田健一教授(病院長)以下、医師が74人所属しており、非常に活気のある教室です。様々な専門家が揃っており、一般病院では経験することが少ないまれな疾患や、施行施設が限定されている治療も多く集まり、幅広い診療が可能です。特に教育には力をいれており、学会発表、論文作成のサポートを積極的に行っています。過去4年にわたり、当科の医師が研修医の先生方に投票していただいて、神戸大学病院のベストティーチャーに選出されています。

循環器内科ではどんな研修ができますか?

循環器内科では、短期間でできるだけ多くのことが学べるように、プログラムを組んでおります。特に“内科医として必要な身体所見”、“心電図の読影”、“循環器の画像診断(心エコー図、CT、MRIなど)”、“各種循環器疾患の治療方針の決定”、“循環器救急疾患の初期対応”が習得できるようにプログラムを組んでいます。病棟ではチーム制で患者を受け持ちます。1チームは研修医を含めて医師は約4人です。虚血性心疾患、不整脈、弁膜症、心筋症、閉塞性動脈硬化症、肺高血圧症といった疾患に加え、心臓血管外科とハートチームを形成し、Structural Heart Disease(大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的弁置換術、心房中隔欠損症や動脈管開存症に対する経カテーテル的閉鎖術、慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する肺動脈バルーン拡張術など)にも力を入れています。また、研修期間中は7日間(研修期間によって変動します)CCUに配属されます。

女性でも循環器内科でやっていけますか?

現在循環器内科には教員1名、医員2名、大学院生11名の計14名の女性医師が在籍しており、女性医師の在籍数は年々増加しております。循環器内科はカテーテル治療が中心で、緊急・急性期治療も多く、“男性向きの診療科”という印象があると思いますが、実際の臨床業務は多岐に渡ります。循環器医療は急性期の侵襲的治療のみならず、心エコー図検査などの画像検査、慢性期医療や予防医療など幅広い分野があり、急性期の侵襲的治療をあまり好まない女性医師も生涯にわたり活躍できる分野があります。また、女性医師の中には出産や子育てなどのブランクを経て仕事を再開する先生がおられると思います。循環器内科は関連病院も含めて、妊娠、出産、子育てを経て臨床に復帰する環境が整っており、女性のライフイベントに合わせ、働き方や勤務病院の希望に対しては、できるだけのサポートを行っております。

研修医ならびに学生にメッセージを

循環器内科では、他病院では手に負えない重症患者や、診断に苦慮するややこしい疾患など、日々多くの興味深い症例と向き合っています。“神戸大学循環器内科で診れなかったら後がない”という気持ちで、全医局員が患者から逃げない医療を心掛けています。さらに、循環器内科医である前に内科医であることも忘れず、専門バカにならず、幅広い視野で患者を診療することも重要視しています。循環器内科に来て絶対に損はさせません。我々と一緒に働けることを楽しみにしております。

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