第16回 皮膚科

Interviewee 国定 充  神戸大学医学部附属病院皮膚科 講師

 

学歴
1998 神戸大学医学部医学科卒
2006 神戸大学大学院医学研究科博士課程修了

職歴
1998-1999 神戸大学医学部附属病院研修医
1999-2001県立加古川医療センター(旧県立加古川病院)皮膚科研修医
2001-2002県立がんセンター(旧県立成人病センター)皮膚科専攻医
2006-2006加古川中央市民病院(旧加古川市民病院)皮膚科医長
2006-2009米国国立衛生研究所
2009-2013グローバルGCOE研究員 博士研究員
2013-2018神戸大学医学部附属病院 助教
2018-現在まで神戸大学医学部附属病院 講師
所属学会・資格
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、臨床遺伝専門医
Interviewer 望月 亮佐  神戸大学医学部附属病院皮膚科

学歴・職歴
2017年 香川大学医学部医学科 卒業
2019年 神戸大学医学部附属病院 皮膚科専攻医

皮膚科ってどんなところ?

 

神戸大学の皮膚科ってどんなところですか?

勿論皮膚科ですから皮膚の病変の診断・治療をしています。しかしそれがそもそも「病変」かどうか、治療を急ぐものなのかそうでないかを適切な治療法選択とともにえてして画像診断等を待たずに的確に素早く判断する必要があります。皮膚という患者様もご自分で直接確認できる臓器であるという特性上、ごまかしが効かない科でもあります。

主にどんな病気を診ていますか?

一般的に身近な疾患としてはアレルギー疾患であるアトピー性皮膚炎や蕁麻疹などがありあす。ただ神戸大学病院という特性上、薬疹や膠原病、水疱症など免疫異常を背景とした疾患も多く診察/治療をします。また一方メラノーマを始めとした皮膚悪性腫瘍疾患も扱います。当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されていますので、兵庫県下よりあらゆる皮膚がんの症例が紹介されてきます。さらに皮膚疾患では遺伝性疾患の割合も多く、遺伝学的検査などを通じた患者様の診察も行っています。

皮膚科ではどんな研修ができますか?

まずは皮膚疾患を診療出来る基本的なトレーニングが出来ます。患者様を診断していく過程の中で、特に皮膚病理組織の知識も重要になり、当院病理診断科の先生方にもご協力頂きながらの研修も受けられます。また先述のように内科的、外科的な治療アプローチを要する双方の疾患の診療に参画して頂くことが可能で、皮膚科の領域内全般の研修ができます。その研修の中で得意とする専門分野を極めながら、専門医の取得、あるいは基礎研究への発展など自由に自分の将来を展開して頂くことができます。

皮膚科の雰囲気を教えてください

男女差や学閥がなく風通しの良い開放的で明るい雰囲気です。背景として皮膚科は女医の割合が他の診療科と比べて最も多い科のひとつであり、女性であれば妊娠、出産、産後とそれぞれのステージでの先生もたくさん在籍しておられ、仕事のみならずプライベートのことでもお互い何でも話しやすい環境になっています。

最後に研修医や学生にメッセージを!

皮膚科の疾患は本当に多岐にわたり、眼を養い、時には皮膚科医にしか見えない「心眼」も身につけ、同時に知識を積み重ねる必要がありますが、メジャー科では得られない超専門性の高い研修ができるやりがいのある科です。神戸大学皮膚科ではそれらを日々賑やかに実践しています! ぜひ当科での研修をご検討下さい!

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