第23回 呼吸器外科

Interviewee 眞庭 謙昌 神戸大学医学部附属病院 呼吸器外科教授 副病院長

【略歴】
昭和40年(1965)8月22日 島根県江津市に生まれる
昭和59年(1984)3月 島根県立浜田高等学校 卒業
平成2年(1990)3月 神戸大学医学部 卒業
平成2年(1990)6月 神戸大学医学部附属病院 研修医(第2外科)
平成3年(1991)6月 三木市立三木市民病院 研修医(外科)
平成4年(1992)6月 兵庫県立成人病センター レジデント(呼吸器外科)
平成5年(1993)6月 国立療養所兵庫中央病院 レジデント(外科、呼吸器外科)
平成6年(1994)6月 神戸大学医学部附属病院 第2外科 医員
平成13年(2001)5月 米国ニューヨーク市、Memorial Sloan-Kettering Cancer Center、分子生物学教室、Research Fellow
平成15年(2003)6月 神戸大学大学院医学系研究科循環動態医学講座 呼吸循環器外科学 助手
平成21年(2009)4月 神戸大学大学院医学研究科外科学講座呼吸器外科学分野 講師
平成24年(2012)12月 神戸大学大学院医学研究科外科学講座呼吸器外科学分野 教授
平成30年(2018)2月 神戸大学医学部附属病院 副病院長

【学会活動】
(国内)
日本呼吸器外科学会 理事(専門医、指導医)
日本外科学会 代議員(専門医、指導医)
日本胸部外科学会 評議員(認定医、指導医)
日本肺癌学会 理事、評議員
日本気管食道科学会 評議員
日本呼吸器内視鏡学会(雑誌「気管支学」 編集委員会 委員)
日本癌学会
日本癌治療学会
日本内視鏡外科学会
日本レーザー医学会
一般社団法人 神戸健康大学 理事

(国際)
American College of Chest Physician(米国胸部臨床医学会), Fellow 
American Association for Thoracic Surgery(米国胸部外科学会), Active Membership
American Society of Clinical Oncology(米国臨床腫瘍学会), Full Membership
World Journal of Gastrointestinal Surgery, Editorial Board Member
Thoracic Cancer, Editorial Board Member
Open Journal of Thoracic Surgery, Editorial Board Member
Cancer Translational Medicine, Editorial Board Member
The Associate Editor of the Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy
Interviewer 松村 考 神戸大学医学部附属病院 呼吸器外科 医員

 

【略歴】
平成30年(2018)3月 和歌山県立医科大学医学部 卒業
平成30年(2018)4月 神戸大学医学部附属病院 初期臨床研修医
令和2年(2020)4月 神戸大学医学部附属病院 外科専攻医

【所属学会】
日本外科学会
日本呼吸器外科学会
日本胸部外科学会
日本肺癌学会

呼吸器外科ってどんなところ?

 

神戸大学の呼吸器外科ってどんなところですか?

呼吸器外科では悪性疾患(原発性肺癌・転移性肺腫瘍)、縦隔腫瘍、良性腫瘍、気胸、感染性疾患(肺膿瘍・膿胸)などといった呼吸器外科領域全般の疾患を扱っており、年間に本院およびICCRCで450例を超える手術を行っています。原発性肺癌の患者さんを中心に治療方針を毎週行われる呼吸器グループのカンファレンス(呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理部)で一人一人について検討し、患者様にとって最適の治療が選択されます。
また、多くの疾患に対してロボット支援下を含めた完全胸腔鏡下手術を施行し、低侵襲治療を確立して術後QOLの改善を図っております。一方で、進行癌に対する気管支形成術や拡大手術、胸膜中皮腫に対する胸膜肺全摘術など、複雑な手術も積極的に手掛けています。

呼吸器外科ではどのような研修ができますか?

初期研修では主治医チームに所属していただき、主に病棟の患者さんを中心に手術、術後管理に積極的に関わっていただきます。さらに、カンファレンスなどにも参加していただくことで、術前診断、手術適応や術式の決定などの考え方を学んでいただきます。また、自然気胸などの日常診療上遭遇することの多い良性疾患に対しても、診断・治療法の判断・手技(胸腔ドレーンの留置など)・管理が適切に行えるよう指導していきます。

科の雰囲気を教えてください。

当科では現在16名の医師が所属しており、多様性の中にお互いの個性を認め合うメンバーが揃っています。専攻医、大学院生が中心で、まさに若い活気に満ちています。世代的にお子さんを育てながら働いている医師も多く、それぞれの環境・状況に応じて働ける相互支援体制が整っています。

キャリアプランはどうですか?

外科の専門研修は大学病院及び連携施設で行います。神戸大学外科専門研修プログラムでは神戸大学病院を基幹施設に、兵庫県下および阪神地域を中心とした50ほどの関連病院が連携して、修練期間内に確実に外科専門医を取得してもらえる体制を整えています。その中で、呼吸器外科専門医を志す専攻医については、特に神戸大学病院呼吸器外科および関連する連携施設に優先的に配属され、外科専門医取得のための単位を揃えていただくとともに、呼吸器外科専門医の最短(卒後8年目)での取得に向けて修練を受けてもらいます。学位取得を目指す方には後期研修終了(卒後5年)以降に大学院博士課程に入学していただきます。

最後に研修医や学生へメッセージを!

医師としての第一歩を踏み出す初期研修期間は、今後の医師人生を決定づけるきわめて重要な時期です。わからないことも多く不安な時期でもあるとは思いますが、当科で学べる知識や手技はきっと皆さんの将来に役立つものです。少しでも呼吸器外科に興味を持っている方はぜひ当科の研修・修練にご参加ください。先生方といっしょに働けることを心より楽しみにしています。

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