第37回 腎臓内科

Interviewee 西 眞一 神戸大学大学院医学研究科 腎臓・免疫内科学分野腎臓内科学部門 教授

【学歴・職歴】
1983年 新潟大学医学部卒
1983年 新潟大学医学部附属病院、信楽園病院で研修
1993年 新潟大学医学部附属病院第二内科 助手
1997年 新潟大学医師学総合病院血液浄化療法部 助教授
2010年 神戸大学医学部附属病院腎・血液浄化センター特命教授
2014年 神戸大学大学院医学研究科腎臓内科教授、腎・血液浄化センター長
【所属学会・資格】
日本内科学会 総合内科専門医 評議員
日本腎臓学会 腎臓専門医 指導医 評議員
日本透析医学会 透析専門医
日本臨床腎移植学会 移植認定医 理事
日本移植学会 評議員

Interviewer 中 智孝  神戸大学医学部附属病院腎臓内科 内科専攻医

【学歴・職歴】
2018年 神戸大学医学部卒
2018年 北播磨総合医療センター 初期研修医
2020年 加古川中央市民病院腎臓内科 内科専攻医
2021年 神戸大学医学部附属病院腎臓内科 内科専攻医
【所属学会・資格】
日本内科学会
日本腎臓学会
日本透析医学会

腎臓内科ってどんなところ?

神戸大学の腎臓内科ってどんな医局ですか?

内科学講座の中の一つの部門です。内科学の中の腎臓病学に対して診療と研究、そして教育を行っています。大学に所属する医局員は20名程度です。関連病院にも30名程度の医局員がいます。腎臓病は、全ての内科学部門の疾患と関連性があります。内科を総合的に勉強できる科と自負しています。また、腎移植症例を経験できる施設は全国で限られています。当科では比較的多くの腎移植症例を経験できます。腎病理専門医の先生とも連携しており、腎臓病理学についても深く学ぶことができます。院内で透析患者の管理なども行っており、血液透析・腹膜透析なども勉強できます。

神戸大学の腎臓内科ではどんな症例を経験することができますか?

担当する腎疾患は、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎臓病、透析・腎移植医療などです。腎疾患は、循環器疾患、膠原病、感染症、悪性腫瘍、血液疾患、神経疾患など様々な内科分野の疾患から二次的にも発症します。内科的なセンスを磨きながら、幅広く内科疾患を見ています。また、腎臓病により、電解質異常、酸塩基平衡異常がおきます。この辺の診断と治療も腎臓内科が得意とするところです。

神戸大学の腎臓内科ではどんな研修ができますか?

当科では3つ診療グループに分かれて、グループ制で診療を行っています。一般病院と違って、1人あたり受け持つ症例数はそれほど多くないと思いますが、詳細な病歴聴取や身体診察、そして病態への考察を通して、高い診断・治療能力を養うことができます。腎生検、内シャント手術、血漿交換などの専門的な診療にも参加できます。

最後にメッセージを

初期研修医時代は、医師としての基本的精神と技術を身につける最も大事な時期です。繰り返しになりますが、腎臓内科の対応している病態は、様々な臓器疾患と関連した複雑な病態が多く、幅広い内科知識を学ぶにはうってつけの診療科です。当科には指導熱心な先輩医師がたくさんいます。良き医師を目指すなら、是非一度腎臓内科の門を叩いてください。

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