第39回 膠原病リウマチ内科

Interviewee 山田 啓貴  神戸大学医学部附属病院膠原病リウマチ内科助教

(学歴・職歴)
2010年 和歌山県立医科大学医学部 卒業
2010年4月 赤穂市民病院 初期研修医
2011年4月 神戸大学医学部附属病院 初期研修医
2012年4月 倉敷中央病院 内分泌代謝・リウマチ内科 後期研修医
2015年4月 神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科 医員
2020年11月 神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科 特定助教
2021年3月 神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科 助教
2022年3月 神戸大学大学院医学研究科修了

 

Interviewer 相内 志津子 神戸大学医学部附属病院膠原病リウマチ内科医員

(学歴・職歴)
2019年 山口大学医学部医学科 卒業
2019年4月 神戸大学医学部附属病院 初期研修医
2021年4月 兵庫県立尼崎医療センター 膠原病リウマチ内科 内科専攻医
2022年4月 神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科 医員

膠原病リウマチ内科とはどのような科ですか?

膠原病リウマチ内科は全身性エリテマトーデスや炎症性筋疾患、強皮症のような抗核抗体に関連する疾患やANCA関連血管炎などの血管炎症候群、また、関節炎主体の関節リウマチといった全身性の自己免疫疾患を対象に診療を行っている科です。全身の多数の臓器に病態が及ぶことから幅広い知識が要求されます。また、患者全体としては関節リウマチの患者が多く、臓器特異的な内科としては‘関節内科’ともいえます。関節炎をきたす疾患は関節リウマチ以外にも多岐にわたるため、その診断補助として関節超音波検査を取り入れて、鑑別診断を行っています。そのほかに不明熱の精査を行うこともあります。

膠原病リウマチ内科ではどのような研修ができますか?

当科の研修では主治医団の一員として入院患者に対する診療を行っていただきます。現在病棟は2~3チーム制で行っており、平均して5人程度の患者の診療にあたっています。チームは6年目以上の主治医、3~5年目の後期研修医に加えて配属される初期研修医で構成されています。初期研修医、後期研修医はいわゆる屋根瓦方式で指導を受けることができます。また、診療科長や病棟医長と週2回カンファレンスを行っており、専門的な膠原病診療の指導に加えて、プレゼンテーションの仕方などの医師としての基本を学べます。また、常に多岐にわたる臓器病変に対する考察と治療計画の立案が必要となるため、積極的に患者の診療にあたることで自然と内科医としてのスキルを身につけることができると考えています。

最後に、学生・研修医の先生方へメッセージをお願いします。

当科では地域の中核病院である大学病院ならではの希少な膠原病疾患を多数経験することができ、初期研修医プログラムで内科が必修なことからも、当大学病院で研修するなら当科での研修はお勧めです。はたから見ると少しマニアックにみえる科ですが、実際の診療はいたってシンプルで、広く内科医の基本を身につけることができます。また、膠原病領域における医学の発展は目覚ましいものがあり、私が医師になってからも各疾患の治療アルゴリズムが目まぐるしく変化し、今後もその流れが続きそうです。当科では研究や学会発表にも力を入れています。よければ一緒に新しい発見をしませんか。皆様からのご連絡をお待ちしております。いつでも気軽にお声掛けください。

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