第44回 感染症内科

Interviewee 村上 義郎 神戸大学医学部附属病院感染症内科 医員

2008  福井医科大学医学部医学科 卒業

2008-2010 名古屋第一赤十字病院 初期研修医

2010-2014 名古屋第一赤十字病院 消化器内科 後期研修医

2014-2017 神戸大学医学部附属病院 感染症内科 医員

2017-2021 府中病院総合診療センター 医長/ 感染制御室 室長

2021-現在 神戸大学医学部附属病院 感染症内科 医員

 

日本内科学会認定内科医

日本消化器病学会認定消化器病専門医

日本内科学会総合内科専門医

Interviewer 小山 峻  神戸大学医学部附属病院感染症内科 医員

2016 大阪医科大学医学部医学科 卒業

2016-2017 大津赤十字業院 初期研修医

2017-2018 京都大学医学部附属病院 初期研修医

2018-2019 京都大学医学部附属病院 免疫膠原病内科 医員

2019-2020 兵庫県立尼崎総合医療センター 感染症内科 医員

2020-2021 京都大学医学部附属病院 免疫膠原病内科 医員

2021-2022 兵庫県立尼崎総合医療センター 感染症内科 医員

2022-現在 神戸大学医学部附属病院 感染症内科 医員

 

感染症内科は普段どのようなことをしているのですか?

感染症内科の主な業務は他の診療科からのコンサルテーションです。主治医として入院患者を受け持つことは少なく、HIVや肺外結核、神経梅毒、渡航後発熱など限られた疾患で入院されることがあります。実際感染症内科で入院される患者さんは毎月0~1名程度でしょうか。コンサルテーションについては背景疾患を含めて多岐にわたります。診断が確定していて治療方針の相談をいただく場合だけでなく、治療に難渋している場合や発熱の原因について相談をいただく場合などが多いです。コロナ流行後は、検査の解釈や偽陰性の可能性などについて相談いただくこともあります。他の病院では感染制御に関わることが多い診療科ですが、神戸大学医学部附属病院は感染制御部が別にあるので、感染管理については、そちらにお任せしています。一部のスタッフは感染制御部を兼任しています。

研修医は何を学ぶことができますか?

他の診療科からの相談内容は、ほとんどが院内感染症についてです。通常の診療で院内感染症を経験することはあまり多くはありません。感染症内科は問題が起きた時に相談をいただくため、他の診療科と比べて院内感染症を経験する機会はかなり多くなります。また治療や診断に難渋して相談いただくことも多いため、どうして難渋するか、難渋しないために先に打つ手があったのではないかを含めて学ぶことは可能だと思います。あわせて相談いただいた患者さんの背景疾患についても学ぶ機会にできます。

研修医の一日のスケジュールを教えてください。

以前は7時30分から開始していましたが、最近は8時30分までに開始することが多くなっています。併診させていただいている患者さんの情報収集、回診をしたうえで、午後1時30分ごろからカンファレンスを毎日行います。そこで患者さんたちの問題点とその原因のアセスメントを検討、共有します。その結果を各診療科の先生方にお伝えして、治療方針の提案をさせていただきます。敗血症などの早急な対応が必要な場合は、カンファレンスを待たずにお返事させていただきます。終業時間は17時15分となっています。研修医の皆様はこの中で、情報収集と回診、カンファレンスまでの業務に関わっていただきます。

感染症内科での後期研修後はどのようなキャリアプランを選べますか?

感染症内科の後期研修では上記の院内コンサルトの他に、外来診療、希望があれば感染制御業務に携わっていただきます。感染症内科の後期研修は初期研修終了後すぐに開始していただくことはなく、内科後期研修終了後に後期研修を受けていただくようにしています。後期研修終了後は、感染症内科や感染制御部の立ち上げをしたり、もともとの診療科に復帰されたりしています。当院での研修終了後ではありませんが、感染症研修後に海外の熱帯医学研修や渡航医学研修を受けた方もいらっしゃいます。適宜教授を含めて相談させていただくことが可能です。

関連記事

  1. 第8回 消化器内科

  2. 第12回 腫瘍・血液内科

  3. 第3回 総合内科2

  4. 第43回 腫瘍・血液内科

  5. 第22回  心臓血管外科

  6. 第26回 脳神経外科

PAGE TOP