乳腺・内分泌外科 Breast Surgery

腺・内分泌外科 Greeting

乳がんの「治療」と「サポート」を大切にしています。診療の対象は、乳がん検診後の精密検査の方、原発性乳がんで手術が必要な方、再発乳がんで治療を受けられる方などです。
当科では、優れた治療として 1)小さい乳がんを発見する技術 2)治すための切除手術と容姿を保つための再建手術 3)薬剤による全身療法で転移再発を最小限に抑える治療を目標に、優れたサポートとして 4)再発しても安心して暮らすための副作用のコントロールと看護のこの4つを重点に、チーム医療で最高水準の治療と看護を提供します。
また、トリプルネガティブ乳がんのための研究センターを立ち上げ、患者会の協力とともに全国規模の臨床試験を主導しています。また、マンモグラフィー(乳房エックス線撮影検査)に変わる、新たな検診を開発研究中です。

乳腺・内分泌外科診療責任医師のメッセージ

「がん」と言われて、不安になるのは当たり前のことだと思います。まず重要なのは、さまざまな情報にまどわされず、正しい知識を身につけることではないでしょうか。登山に例えるなら、私たちが山頂までのルートマップを示し、「どのような治療方法があるのか」「効かない場合、どうするのか」といったことを一緒に考え、決めながら進んでいくことです。何よりも大切なのは、患者さんの納得だと考えています。セカンドオピニオンとしても、ご相談ください。



*神戸大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科のホームページ

対象となる主な疾患

  • 乳がん検診後の要精査、原発性乳がん、再発乳がん、トリプルネガティブ乳がん

特徴的な手術

乳がん手術と再建手術

詳しくは、神戸大学附属病院乳腺内分泌外科のサイトをご覧下さい。
http://www.med.kobe-u.ac.jp/brca/index.html

「トリプルネガティブ乳がん研究センター」と臨床試験(治験)

トリプルネガティブ乳がんは、ホルモン治療やハーセプチンなどの抗体治療が効かないタイプのがんです。通常の術前化学療法で消失しなかったタイプのトリプルネガティブ乳がんは難治性です。このタイプの乳がんに対しては、新しい治療薬が必要です。治療の研究開発のため、「トリプルネガティブ乳がん研究センター」を立ち上げました。
トリプルネガティブ乳がんを対象に再発防止を確かめる臨床試験をおこないます。術前化学療法で消失しなかったトリプルネガティブ乳がんに対して、カルボ プラチンの治療で再発をどれくらい抑えられるか?効果があるものはどんなタイプかを調べる試験です。神戸大学医学部附属病院が主施設となり、全国の多施設でおこないます。どれくらいの効果があるのかないのかまだ分かっていないため、135人ずつ、経過観察とカルボプラチン治療に振り分けられます。臨床試験のため、カルボプラチンの治療当日の費用は無料です。
HER2陰性乳がんの治験:再発後、はじめて化学療法を受ける方が対象です。免疫チェックポイント阻害剤と化学療法の併用試験です。全国8施設でおこなわれ、今は経過観察中です。登録は終了いたしました。

研究

  • マイクロ波マンモグラフィの神戸大学理学部木村教室との連携開発 (治験準備中)
  • 多施設共同医師主導第3相試験:術前化学療法で消失しなかったトリプルネガティブ乳がんに対するカルボプラチン療法
  • トリプルネガティブ乳がんの創薬の産学共同研究
  • 神戸大学工学部竹内教室と涙を用いた乳がん早期発見検査の臨床開発(研究中)

スタッフ

氏名 卒業年 専門資格・併任
診療責任医師 津川 大介
(兼任)
平成15年 【専門資格】
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本移植学会 移植認定医
日本肝胆膵外科学会 高度技能専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
臨床研修指導医
日本消化器病学会 近畿支部 評議員
日本肝胆膵外科学会 評議員
近畿外科学会 評議員
三木 万由子 平成20年 【専門資格】
日本外科学会専門医
日本乳癌学会指導医・専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
検診乳腺超音波認定医
日本遺伝性腫瘍学会 遺伝性腫瘍専門医
【併任】
神戸大学医学部附属病院乳腺内分泌外科 医員
井上 翔太郎 平成29年 【専門資格】
検診マンモグラフィ読影認定医
【併任】
神戸大学医学部附属病院乳腺内分泌外科 医員
川端 知世 令和3年 【併任】
神戸大学医学部附属病院乳腺内分泌外科 医員

※当院では神戸大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科スタッフと一緒に手術を行っています。