第21回  乳腺内分泌外科

interviewee:谷野 裕一  神戸大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科 特命教授

 

1987年和歌山県立医大卒。同大学胸部外科に入局。
1991-93年慶応義塾大学、
1998-2000年米国メリーランド州立大学留学。
帰国後、和歌山県立医大第一外科助手。岸和田徳洲会病院、橋本市民病院、公立那賀病院で乳腺外科を立ち上げる。
2013年北里大学病院に赴任し新病院の開院と共に乳腺内分泌外科科長としてその開設と運営に携わる。
2017年より神戸大学付属病院乳腺内分泌外科特命准教授、
2018年より特命教授兼国際がん医療・研究センター副センター長を務める。

 

interviewer:島田 菜津美 神戸大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科 専攻医

 

2016年 東京女子医科大学卒業
2016年から兵庫県立西宮病院で研修医
2018年から同院にて外科専攻医。
2020年4月より神戸大学乳腺内分泌外科にて研修中。

 

乳腺内分泌外科ってどんなところ?

 

 

 

神戸大学の乳腺内分泌外科ってどんなところ?

 
 

当科には内分泌分野はなく、乳腺の診療のみを行っています。主に乳がんの治療です。手術は2カ所でやっています。大学病院では、併存症のある患者さん、他の病院できなくて紹介されてきた大きな手術や、形成外科と一緒に行う再建手術を含めた乳がん手術をしています。ICCRCでは、その2、3倍の数の通常手術をしています。言うのは簡単、やるのは大変ですが「患者さんFIRST」をモットーに看護師さん達とチームで診療を行っています。大学のメンバーを増やして臨床・研究・教育にそれぞれ担当者を置いて、他ではできない乳がん診療、実際に役立つ研究、次世代を作る学生、研修医、専攻医の教育に力を入れています。

 
 

どんな研修ができますか?

 
 

大学病院らしい併存症の多い乳癌患者さんや、良性疾患、転移再発乳癌患者さんまで幅広い患者さんを診ることができます。外科の研修としてだけではなく、患者さんの併存疾患について学ぶことで、内科的な診療にも役立つような研修をしていただきます。研修医には問診や外来での検査・処置、病棟の処置などを手伝ってもらい、大いに活躍してもらっています。手術では、縫合や糸結びなど、積極的に手を動かしてもらっています。また、針生検の練習や画像診断のレクチャー、カンファレンスの症例提示の指導など、研修医に向けた内容の指導を行っています。(研修担当は三木先生!)

 
 

キャリアプランはどうですか?

 
 

外科専門医の取得後、乳腺専門医を取ります。初期研修の時に、神戸大学外科専門研修プログラム内で外科専門医取得のための必要症例を経験します。初期研修後は、乳腺外科を専門として働きますが、外科専門医のための症例経験が足りなければ専攻医の間に研修します。大学院進学(育児中でもOK)、国内外への留学も積極的に進めています。当科は、育児中の女性医師が多く、妊娠出産・育児などでキャリアが中断してしまっても、希望に応じた働きやすい環境で復帰できるように取り組んでいます。神戸大学の乳腺外科は大阪~姫路まで関連病院があり、勤務場所や勤務体制に融通が利きます。キャリアプランについては先輩が指導してくれます。先輩に良く聞いて、プランを立てて頑張って下さい!

 
 

科の雰囲気はどうですか?

 
 

少人数ですので、アットホームな雰囲気です。今は小さい子供を育てながら働く女性医師が多いのですが、男性医師も子供の行事などで有休を取るなど、家庭も大事にできるようみんなで協力し合っています。それぞれがライフワークバランスの取れた働き方をするために、仕事は一人で抱え込むのではなく、皆で分担して行うことが必要不可欠と考えています。みんな気さくで話しやすいDr.です。

 
 

学生、研修医にメッセージを

 
 

乳がんは、生涯で11人に1人発生するので、どんな診療科にいっても自分の患者さんが乳がんになったり、乳がん既往がある、ということを経験します。研修医のときに、乳がんの診療を学んでおくと、将来きっと役に立ちます。当科で研修し、乳がんだけでなく様々な事を吸収して大きく成長してください。それに、乳がん患者さんは年々増加傾向で、乳腺外科医の需要は非常に高いですが、まだまだ充足していません。乳腺外科医として一緒に働ける仲間を大歓迎します!みんなで乳がん撲滅に頑張りましょう!
 

 

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