第25回 整形外科

Interviewee: 黒田 良祐 神戸大学医学部附属病院 整形外科 教授

【略 歴】
1990年  神戸大学医学部卒業
1997年  米国クリーブランドクリニック整形外科研究員
2000年   神戸大学医学部付属病院整形外科 医員
2002年   米国ピッツバーグ大学整形外科研究員
2004年  神戸大学大学院医学系研究科整形外科学助手
2009年  神戸大学大学院医学研究科外科系講座整形外科講師
2010年  神戸大学大学院医学研究科外科系講座整形外科准教授
2016年  神戸大学大学院医学研究科外科系講座整形外科教授
現在に至る。
【学会活動】
日本整形外科学会会員 (専門医、認定スポーツ医)
日本臨床スポーツ医学会
日本リウマチ学会
日本再生医療学会 (再生医療認定医)
日本整形外科スポーツ医学会
日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
日本臨床バイオメカニクス学会
日本臨床リウマチ学会
International Society of Arthroscopy, Knee Surgery and Orthopaedic Sports medicine (ISAKOS)
Asia-Pacific Knee, Arthroscopy and Sports Medicine Society (APKASS)

【その他の活動】
神戸製鋼Kobelco steelers チームドクター
オリックス・バファローズ チームドクター
ヴィッセル神戸 チームドクター
兵庫県テニス協会医事委員長
兵庫県空手道連盟医事特別顧問
Interviewer:中谷 英巴 兵庫県立西宮病院 整形外科 医員
【職歴】
2018年  3月   神戸大学医学部医学科 卒業
2018年  4月   兵庫県立西宮病院 初期臨床研修医
2020年  4月   神戸大学医学部附属病院 整形外科後期研修医
2020年 10月   兵庫県立西宮病院 整形外科

整形外科ってどんなところ?

Q1. 神戸大学の整形外科ってどんなところですか?
整形外科では、小児から高齢者までの幅広い年齢層で、首から足先までの骨・関節・脊髄・神経・筋肉などの運動器と言われる器官に問題を抱える患者さんの治療を担当します。現代の超高齢社会においては運動器疾患が増加の一途を辿っており、整形外科の需要は益々増加しています。 このような時代背景の中で、神戸大学整形外科では、リハビリテーションを中心とした手術をしない保存的な治療はもちろんのこと、スポーツ損傷に対する関節鏡を用いた四肢関節温存の手術、ナビゲーションを用いたより正確な人工関節置換術による機能再建手術、変形した関節を温存して治療する矯正骨切り手術、悪性腫瘍に対する患肢温存手術、インストルメンテーションを用いた脊椎・脊髄の手術、マイクロサージェリーなど、様々な外科的治療を積極的に行っています。また近年では、IT技術を駆使したロボット/コンピューター支援手術、内視鏡を使用した関節・脊椎の低侵襲手術、最新の再生医療技術を織り込んだ軟骨・骨再生治療など、様々な新しい治療にも取り組んでいます。 神戸大学整形外科では、上記のような疾患の治療のみならず、プロ野球、サッカー、ラグビー、バレーボールなど多くのプロスポーツチームのディカルサポートも担当しています。チームドクターとして、様々なトップアスリートが受診され治療を受けるのみならず、チームに帯同してフィールドケアも積極的に行っています。 神戸大学整形外科は、平成2年卒の黒田良祐教授のもと、スタッフ・医員38名、大学院生30名で構成され、2017年~2020年の入局者数は67名と年間平均17名の専攻医の先生方に入局頂いています。このように若く活気に溢れた教室となっており、また国内のみならず国際的に臨床・研究に活躍するスタッフが多く在籍しています。
整形外科ではどんな研修ができますか?
神戸大学整形外科専門研修プログラムでは、基幹施設および連携施設全体においてスポーツ医学、関節外科学、脊椎外科学、手外科学、外傷学、骨軟部腫瘍学、小児整形外科学、リハビリテーション医学などの専門性の高い整形外科診療を、満遍なく、幅広く経験することが可能です。基幹施設である大学病院整形外科とその連携施設で4年の後期研修を行っていただきます。原則として後期研修初年度のうち、6ヶ月間は大学病院、6ヶ月間は連携施設で研修となります。後期研修2年目からは原則として1年ごとに連携施設をローテートします。一般臨床および整形外科に関する臨床研修を偏ることなく全域を網羅できるよう、プログラムを作成しています。研修プログラムを修了し、日本整形外科学会認定整形外科専門医試験に合格すれば、神戸大学整形外科同門会卒後研修委員会の審査の上、卒後研修終了証書を発行し、認定します。 関連病院には神戸労災病院、神戸医療センター、北播磨総合医療センター、明石医療センター、兵庫県立総合リハビリテーションセンター中央病院、県立加古川医療センター、県立がんセンター、県立淡路医療センター、県立西宮病院、県立こども病院、加古川中央市民病院、三田市民病院、兵庫県災害医療センターなどの兵庫県内の多数の独立行政法人病院や県立・市立病院だけでなく、愛仁会高槻病院・千船病院、甲南医療センター、神戸海星病院、製鉄記念広畑病院、あんしん病院、松原メイフラワー病院などの特色・魅力のある研修システムを持つ多くの私立病院があり、それぞれの病院において実践的な研修が可能となっています。また、連携施設である琉球大学整形外科、香川大学整形外科でも研修が可能となっています。
どんなキャリアプランがありますか?
研修プログラム後の進路としては、以下のA.研究者養成コース、B.専門医養成コース、C. General Orthopaedicsコースの3つのコースがあります。ただし、これらはあくまでもキャリアパスの大まかなコース設定であり、コース選択後に変更ができないような固定化された設定ではありません。専門研修を行いつつ、自身で研修中にキャリアパスを選んでいけるようになっています。 A. 研究者養成コース: 神戸大学および関連研究機関において、教育・研究を行う指導的立場の人材を養成することを目的としています。専門研修プログラム中ないし修了後に大学院に進学し、臨床・基礎研究に従事して頂きます。専門医資格の取得および大学院卒業後には海外留学をして自身の研究を発展させ、さらに留学からの帰国後は、主に大学病院や主要連携施設において、サブスペシャリティ領域の研修を積みながら、後進の臨床・基礎研究指導を行う立場になって頂きます。 B. 専門医養成コース: 神戸大学および連携施設において、整形外科専門医として部長あるいはリーダーとして活躍する人材を養成することを目的としています。専門研修プログラム中ないし修了後に大学院に進学し、臨床・基礎研究に従事して頂きます。専門医資格の取得および大学院卒業後には主に大学病院や主要連携施設において、サブスペシャリティ領域の研修を積みながら、後進の臨床研究指導を行う立場になって頂きます。 C. General Orthopaedicsコース: 神戸大学の連携施設において整形外科部長あるいはリーダーとして活躍する人材を養成することを目的としています。専門研修プログラム修了後に整形外科専門医を取得し、その後連携施設に勤務してサブスペシャリティ領域の研修を積み、サブスペシャリティ資格取得後には連携病院の整形外科指導医として後進の指導を行って頂きます。
女性医師でもやっていけますか?
もちろんやっていけます、大歓迎です!!実際のところ他科と比較すると整形外科に入局して頂ける女性医師は少ないのが現状であり、我々はこの現状を打開すべく様々な試みをしております。近年、整形外科に入局する女性医師は増加傾向にあり、皆さん様々な現場で活躍しています。結婚・出産後も整形外科独自の産後支援システムがあり、家庭と仕事を両立できるようになっていますのでご安心下さい。とはいえ、興味があってもいざ一歩踏み出せない先生方も多いと思います。百聞は一見に如かず、女性医師の先輩と実際にお話しすることも可能ですので、ご希望の方はご連絡下さい。 是非、神戸大学整形外科のHP掲載の「女性医師からのメッセージ」を参照ください。 https://www.med.kobe-u.ac.jp/ortho/clinical-training/message-from-women-doctors/
最後に研修医や医学生にメッセージを!
神戸は、海と山に挟まれた穏やかな気候と、旧居留地や北野異人館など多くのお洒落なスポットがある住みやすい街です。その中央に位置する神戸大学病院を研修基幹病院とし、兵庫県、大阪府に40余りの連携病院群があります。それぞれの施設には複数の専門医がおり、関節外科学、脊椎外科学、手外科学、スポーツ医学、外傷学、骨軟部腫瘍学、小児整形外科学、リハビリテーション医学などの多岐にわたる豊富な臨床経験を積むことができます。専門医資格の取得はもちろん、大学院への進学や海外留学など選択肢も多様です。これからの進路を考えている若い研修医や学生の皆さんは、神戸大学整形外科での研修を選択されて決して後悔することはないと思います。充実した研修、そしてその後のキャリアアップの道筋が作っていける環境を用意しています。是非当教室で共に学びませんか。いつでも気軽にご相談ください。

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