第28回 耳鼻咽喉・頭頸部外科 

Interviewee 丹生 健一 神戸大学医学部附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 教授

【略歴】
1986年  東京大学医学部卒業
1990年  癌研究会附属病院頭頸科 研修医
1993年 東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 助手
1996年  ジェファーソン医科大学耳鼻咽喉科・癌研究所客員研究員
2000年  東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科 講師
2001年  神戸大学大学院耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野 教授
日本頭頸部癌学会理事長 日本耳鼻咽喉科学会副理事長
日本喉頭科学会元理事長・アジア頭頸部癌学会元理事長

日本耳鼻咽喉科学会専門医・指導医
日本気管食道科学会専門医
日本がん治療認定医
頭頸部がん専門医・指導医

 

Interviewer 水本 真理愛 神戸大学医学部附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 専攻医

 

【略歴】
2012年 神戸女学院高等学部卒業
2018年 山口大学医学部医学科卒業
2018年 神戸大学医学部附属病院初期研修プログラム
(たすきがけコース:1年目は神戸医療センターで研修)
2020年 神戸大学医学部附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 専攻医

耳鼻咽喉・頭頸部外科ってどんなところ?

 

神戸大学の耳鼻咽喉科ってどんなところですか?

耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、人が生きていくために大切な機能を扱う専門家です。聴覚・嗅覚・味覚・平衡感覚などを扱う、感覚器のエキスパートであると同時に、呼吸・摂食嚥下・音声言語などの機能と、それに必要な鼻腔・口腔・咽頭・喉頭の専門的診察を行うことができるのが、耳鼻咽喉科・頭頸部外科医です。
耳・鼻・口腔・咽頭・気管・食堂・頭頸部と、広範囲にわたる領域において、新生児から老人まで、多様な疾患の診療や研究を行っています。
神戸大学附属病院では耳、鼻、頭頸部疾患など、専門領域ごとの診療チームが連携して診療・教育・研究にあたっています。また、主に兵庫県内の23箇所の病院に常勤医を派遣しています。

神戸大学耳鼻咽喉科の研修内容を教えて下さい。

神戸大学の耳鼻咽喉科専門研修プログラムでは、4年間の研修期間中に神戸大学医学部附属病院と、兵庫県下の関係病院により構成される多彩な連携施設において、それぞれの特徴を生かした研修を受けることにより、耳鼻咽喉頭頸部全ての領域において幅広い知識と臨床能力を有する、耳鼻咽喉科専門医の育成を目標としています。
耳鼻咽喉科の専門医取得に必要な研修は4年間で、最短で医師7年目に専門医試験を受験することができます。神戸大学研修プログラムの連携病院全体で50人の耳鼻咽喉科専門医がいます。そのうち35人は耳鼻科指導医の資格を持っていますので、市中病院でも、しっかりとした研修を受けることができます。
当プログラムの紹介動画も是非ご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=hgw3VYl9TP4
 全国の耳鼻科専門研修プログラムの中でも、大き過ぎず小さ過ぎず、専攻医一人一人の個性や希望に応じた研修を提供できる「ジャストサイズ」のプログラムです。

女性も多い診療科だと思いますが、神戸大学ではどうですか

神戸大学プログラムで耳鼻咽喉科専門研修を開始してくれた最近5年間の24名のうち、女性は3分の1(8名)です。また、そのうちの半分は、専門研修中に妊娠・出産・育児を経験され、専門研修との両立を頑張っています。個人個人の事情に応じ、勤務場所や勤務形態などに、できるかぎりの配慮と応援をしています。

どのようなキャリアプランがありますか

まずは専門研修プログラムで、耳鼻咽喉科専門医の取得を目指します。その途中で大学院への進学や、出産・育児などのライフイベントを考えている先生へのサポートも神戸大学耳鼻咽喉科頭頸部外科でしっかり行います。
専門医取得後は、頭頸部がん専門医や、耳や鼻の手術指導医を目指して、大学病院やがんセンターなど、豊富な症例を経験できる施設で研鑽を積むことができます。また補聴器相談医や嚥下相談医など、市中での診療や、開業に役立つ資格取得を目指すのもよいと思います。
神戸大学耳鼻科では、社会人大学院生として臨床をしながら、研究をすることができます。これまで多くの先生が基礎研究、臨床研究を問わず色々なテーマで博士号を取得し活躍しています。希望により、海外へ留学をする人もいます。研究、留学の希望者には教室としてできる限りのバックアップをしています。

最後にメッセージを

ぜひ、神戸大学耳鼻咽喉科専門研修プログラムで、
−命と機能を守る外科−耳鼻咽喉科・頭頸部外科の専門医を目指してください!

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