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当センターについて

センター長ご挨拶

バイオリソースセンター長 松岡 広

いま、「ヒト検体」が注⽬されています。疾患を持つ⽅、健常な⽅、そしていわゆる「未病」の方に協⼒して頂き、精密な医療情報が紐付いた「ヒト検体」にアクセス出来れば、早期診断・治療の開発が可能となると期待されています。

そこで神⼾⼤学では、ヒト検体と臨床情報データベースを結合し、神⼾⼤学内外の研究者や開発企業などが利活⽤出来る「クリニカルバイオバンク」を創設することとし、2019年4⽉に「神⼾⼤学医学部附属病院バイオリソースセンター」(以下、バイオリソースセンター)を設置しました。

バイオリソースセンターでは、研究・開発におけるニーズを予め聞き取り、検体収集方法を設計したうえで収集していく「ニーズドリブン型」を指向しています。

この実現のため、2019年10⽉に神⼾⼤学、神⼾市、神⼾医療産業都市推進機構、シスメックス(株)の参加による⼀般社団法⼈BioResource Innovation Hub in Kobe」(以下、「BRIH-K」)を設⽴。BRIH-Kが研究者や開発企業のニーズを効率的に調査し、神⼾⼤学による倫理⾯の監督の下、個⼈情報保護に充分配慮しながらヒト検体を利活⽤していく仕組みを構築しました。

事前に条件や手順を設計して検体を収集することで、必要な検体を確実に、必要なだけ入手でき、検体の利活⽤率を⾶躍的に⾼めるとともに、貴重な提供意思を⼗⼆分に社会へ還元することを目指しています。

バイオリソースセンター長 
松岡 広

運営方法

神戸大学バイオリソースセンターでは、⼀般社団法⼈BRIH-Kとの共同運営体制を敷いています。
一般社団法人BRIH-Kは、研究者、企業の持つ研究・開発のニーズを探索し、神戸大学バイオリソースセンターとの共同研究をマネジメントします。
バイオリソースセンターは、研究・開発の目的やその後の発展を想定した、バイオリソースの収集方法の設計・提案を行い、臨床研究計画、倫理面での課題対策を行い、必要な検体収集・管理を⾏います。バイオリソースは主に神戸大学の二つの附属病院の各診療科と共同で、厳密な品質管理のもと収集される、非蓄積型のバイオリソース提供を行っています。
特に希少疾患や先端医療、予防医療などの研究においては、地域の病院や検診施設からバイオリソースの候補を検索。特殊な条件のバイオリソース収集にも対応しています。

運営方法

2024年度 品質方針と行動指針

神戸大学医学部附属病院バイオリソースセンターは、ISO 20387規格要求事項に基づく品質マネジメントシステムを活用し、研究者に高品質なサービスを提供するために、以下の事項を実行します。

神戸大学医学部附属病院 バイオリソースセンター センター長 松岡 広

品質方針

  • 私たちは血液や組織などヒト検体を用いた臨床研究を希望する研究者と、神戸大学医学部附属病院とをつなぐことで、未解明の疾患進展のメカニズムを明らかにし、新たな治療法の開発に貢献していきます。
  • チームワークを活かせるよう、職員が満足する環境作りを行い、円滑な人間関係形成に努めます。
  • 高度な検査技術の継承と、発展のため優秀な人材を育成します。

行動指針

  • 神戸大学医学部附属病院のバイオバンクとして高い倫理性をたもちつつ共同研究を行います。
  • ニーズ共創型のバイオバンクとしてきめ細やかな対応をすることで高い利活用率を達成します。
  • 日本生物資源産業利用協議会の認定するバイオリポジトリ技術管理士を取得やセミナー参加といった教育を行うことで未来のバイオバンクを支える高度人材を育成します。

組織情報

バイオリソースセンター

 

 

 

検査部 バイオリソース部門

アクセス

所在地 〒650-0047 神⼾市中央区港島南町 1-5-1
神戸大学医学部附属病院 国際がん医療・研究センター内
TEL 078-302-7221
FAX 078-302-7117
Email brcenter@med.kobe-u.ac.jp