Research Result, Conference Presentation, Paper

実績、学会・論文発表

検体試料の払い出し実績(2023年度末時点)

当センターでは学術研究の推進施設として、治療法、診断薬のみならず、機器開発や診断のアルゴリズム開発を多数行ってきました。バイオバンクの枠を超えて、ともに研究課題の学究的な意義を深め、効果的な社会実装を実現するために、革新的な医療の進化にアカデミアとの共同研究を行っています。

 

 

企業への提供本数の推移(累積)

様々な研究者との共同研究実績

当センターでは学術研究の推進施設として、治療法、診断薬のみならず、機器開発や診断のアルゴリズム開発を多数行ってきました。バイオバンクの枠を超えて、ともに研究課題の学究的な意義を深め、効果的な社会実装を実現するために、革新的な医療の進化にアカデミアとの共同研究を行っています。

  • 診断薬
    開発

    1. 各種疾患の超早期・早期病態マーカー探索
    2. 新型コロナウイルスの細胞免疫プロファイリング
    3. サイトメトリーを用いた細胞スクリーニング法
    4. 新型コロナウイルスの国産PCR試薬
    5. 貧血マーカー候補分子の正常値検討
  • 治療薬
    開発

    1. 特定疾患の網羅的遺伝子発現解析
    2. 治療薬開発に向けた脳脊髄液バイオマーカー検証
    3. リンパ腫治療抗体の評価
    4. 特定疾患の新規治療薬候補分子
    5. ヒト細胞の対外培養方法の基礎検討
  • 医療機器
    開発

    1. 分析システム、分析装置の性能評価、検証、連続稼働試験
    2. 多発性骨髄腫の探索研究
    3. 糖尿病モニタリング装置
    4. 症候性骨髄腫の前向き観察研究
  • アルゴリズム
    開発

    1. 個別化精緻化手術支援のための予後予測モデル
    2. AIディープラーニングを用いたモデルづくり
    3. 既存特定分析システムの応用

診断薬開発事例

特定疾患のバイオマーカー研究

学内の基礎研究者と診断薬の製品化を目指す企業内研究者を結んで、繰り返しコンサルティングを実施して、双方のニーズ(科学面の希求と臨床性能試験)が満足される研究へ落とし込んだ。

治療薬開発事例

治療対象候補分子の測定系

研究者と診療科とBRCによる検討会によるフィードバックによるサンプリング方法の至適化。対象分子の発現をみる検査系の樹立のため、検体を用いた解析後、毎回、検討会を行い、結果を共有してアイデア出しを行って、検査系の精度を上げるため、検体サンプリングの方法を毎回微調整した。

医療機器開発

検査機器開発における性能及びユーザーインタフェース評価

市場投入前の最終試作モデルを病院検査部において実検体を用いて性能、ユーザーインタフェース(検査技師による操作効率と正確性)を評価。新しい実機を用いて検体のインプットと測定値を比較検討する研究を実施し、検査品質の向上を図り、社会貢献を果たす。

アルゴリズム開発

AIディープラーニングを応用して検査室技師の暗黙知をベースに「アルゴリズム開発」

大学病院検査部で口伝されている、検体を取り扱う上で重要なスキルを、暗黙知からアルゴリズムへ。
測定値が真の値として矛盾しないかを、検査技師がどのように判断しているか、検査技師間に伝わる暗黙知の有用性を確認した。

講演

「神戸大学医学部附属病院バイオリソースセンターにおける「ニーズドリブン型バイオリソースセンター」の取り組み ~特徴と課題~」

松岡広、第7回クリニカルバイオバンク学会、2022/7/8、国内、口頭

 

「バイオリソースが秘める可能性と課題―当センター3年間の足跡とニーズドリブン型バイオバンク活動について―」

松岡広、神戸大学医学部附属病院バイオリソースセンター講演会、2023/5/15、国内、口頭
https://www.kobe-u.ac.jp/ja/news/event/20230515_01/

 

「バイオバンクによる未来型医療実現に向けた研究促進:神戸大学バイオリソースセンターの紹介」

松岡広、第46回日本分子生物学会 フォーラム、2023/12/6、国内、口頭
https://assets.ctfassets.net/y01a3fj8eg0a/2fuA3HvsFWZYDXqICrm9Zo/d02dfde41fbe84e1f00c493d288de022/kobeforum.pdf

 

「神戸大学医学部附属病院バイオリソースセンターの取り組み」

中村恵宣、関西医薬品協会 令和6年度第1回研究開発推進会議、2024/4/10、国内、口頭

 

「リアルワールドエビデンス(RWE)創成を目指した『ニーズドリブン型』バイオリソース利活用システムの発展」

松岡 広、日本臨床検査薬協会 講演会、2024/4/15、国内、口頭

 

学会発表

「バイオバンクにおけるラボラトリー情報管理システム(LIMS)の運用」

宮田吉晴, 河野瑠璃, 福岡知也, 中村清香, 倉島佳歩, 佐藤伊都子, 古西一紀, 八石寛樹, 佐藤利幸, 松岡広、第7回クリニカルバイオバンク学会、2022/7/8~102022/10/14~16、国内、口頭

 

「Evaluation of immuno-flowFISH in del17p detection: a new chromosome analysis method for multiple myeloma.」

Miyata, Y; Akiyama, T; Maekawa, T; Kurashima, K; Fukuoka, T; Sato, I; Watanabe, M; Saito, Y; Hirakawa, Y; Saeki, I; Matsumoto, S; Kitao, A; Yakushijin, K; Kozuki, Y; Nagai, Y; Mizuno, I; Murayama, T; Shimoyama, M; Kakiuchi, S; Ishikawa, T; Minami, H; Yamada, K; Matsuoka, H;  84th annual meeting of Japanese Society of Hematology, 2022/10/14~16

 

「当院における採血管内凝固検体を除外する運用手順の検証」

倉島佳歩, 佐藤伊都子, 福岡知也, 河野瑠璃, 宮田吉晴, 今西孝充, 矢野嘉彦, 川本明代, 松野衣里子, 鈴木健史, 田渕有香, 西 圭祐, 松岡広、第69回 日本臨床検査医学会、2022/11/17~20

 

「ニーズドリブン型バイオバンクにおける残余⾎漿検体払出実績と品質管理」

金貞姫、第9回クリニカルバイオバンク学会シンポジウム、2024/8/2~、国内、ポスター
https://www.clinicalbiobank2024.org/

 

「利用者のニーズに応える“ニーズドリブン型”バイオバンクの取り組みについて」

中村恵宣、第7回バイオバンク オープンフォーラム「バイオバンクが使われる ~あらためて利活用事例を考える~」、2024/8/1、国内、口頭
https://www.amed.go.jp/news/event/20240801_biobank.html
(発表資料は以下に公開されています)
https://assets.ctfassets.net/y01a3fj8eg0a/2ZGuAs6S25P0242eTuVdvc/76d516de74f7ad86d9547a02284e1166/5_kbb_nakamura.pdf

 

論文

「ゲノム医療におけるバイオバンクの役割とその利活用 5.ニーズドリブン型バイオリソースセンターの取り組み:実績と課題、ならびに発展型の考察」

松岡広、遺伝子医学 47、Vol,14、No,1(2024,1)

 

Cellular immunity reflects the persistent symptoms among COVID-19 recovered patients in Japan.

Yoshiharu Miyata, Kohjin Suzuki, Tatsuya Nagano, Keiji Iida, Takehiro Hasegawa, Hitoshi Uga & Hiroshi Matsuoka. Sci Rep 13, 11071 (2023).
https://doi.org/10.1038/s41598-023-35505-w?

 

「当院における採血管内凝固検体を除外する運用手順の検証」

倉島 佳歩, 山下 智江, 佐藤 伊都子, 河野 瑠璃, 福岡 知也, 宮田 吉晴, 矢野 嘉彦, 松岡 広、医学検査、2024 年 73 巻 4 号 p. 644-651
https://doi.org/10.14932/jamt.24-10