概要
- 室長挨拶
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通院治療室は、2004年の開設以来、がん薬物療法およびその他の疾患に対する生物学的製剤の治療を実施してきました。当初150件/月であった実施件数も、外来化学療法の増加、種々の生物学的製剤の登場により、昨今は1,300件/月を超える状況となっています。近年のがん薬物療法は、従来の殺細胞性抗がん薬だけでなく、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬など多岐にわたり、出現する副作用もこれまでとは全く異なったものも経験するようになってきました。これに伴い患者さんに安全で効果的な治療を外来通院で受けて頂くためには、副作用に対する支持療法や工夫をさらに充実させることが必要です。通院治療室には、がん薬物療法看護認定看護師とがん専門薬剤師含む専従の看護師と薬剤師が常駐しております。これらのメンバーを含めた通院治療室のスタッフが協力して、副作用対策だけでなく治療を受ける際の生活上の注意点や工夫、体調不良時の連絡方法など、様々な治療中に必要な情報を提供しております。通院治療室では、腫瘍センターを構成する緩和ケアチームやがん相談室とも密に連携し、患者さんがより安心・安全に治療を受けて頂ける環境を提供するべく引き続き努力していきます。
通院治療室 室長 清田 尚臣
- 2022年度 病院長賞受賞
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2004年の通院治療室開設以来、ニーズが高まる外来治療において、患者さんが安全に通院治療を受けられるようがん薬物療法専門医・がん薬物療法看護認定看護師・がん専門薬剤師、これらのメンバーを含めた通院治療室のスタッフが協力し、副作用対策だけでなく治療を受ける際の生活上の注意点や工夫など治療中に必要な情報を提供しております。
現在の薬物療法は、従来の殺細胞性抗がん薬のみならず、分子標的薬、免疫療法と副作用も多岐にわたり、特に免疫関連有害事象(irAE)は専門診療科間の連携が重要であるため、irAEマネージメントマニュアルを早期に作成し、irAEの早期発見・治療に努めています。加えて、毎年、通院治療室主催で医療者向けのセミナーを開き地域医療の向上にも貢献し、大変好評を得ております。
上記より2022年度の栄えある病院長賞をいただくことができ、通院治療室スタッフ一同大変うれしく感じており、これからも患者さんが治療を受けながらこれまで通り仕事や生活が続けられるようにサポートしたいと考えております。
- 通院治療室 スタッフ紹介
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室長 腫瘍センター特命准教授 清田 尚臣 看護師 12名(がん薬物療法看護認定看護師 1名) 薬剤師 7名(がん専門薬剤師 3名)
- 通院治療室のスペシャリストたち
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薬物治療を安全・確実に受けていただけるよう、体調の確認を行い、実施中の点滴管理を行っています。また、治療に伴う副作用への対処について患者さんやご家族とともに考え、日常生活を送りながら治療を受けることができるようチームで対応いたします。
薬物治療を受ける中で気がかりや困りごとがありましたらいつでもお声がけください。がん薬物療法看護認定看護師 木下 実里
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通院での薬物治療を安全に、そして安心して受けていただくために、患者さんへの治療の説明や、副作用対策の整備などを行っています。たとえばご自宅での副作用への対処法など、どうすればよりよい治療を受けていただけるかについても、他の医療スタッフと協力しながら提案しています。
お受けになる治療について気になることや不安に思うことがありましたら、いつでもお声がけください。がん専門薬剤師 丸上 奈穂
- 設備
- ベッド8床、リクライニングチェア20床
- 緊急連絡先
- 平日(8:30-17:00):
078-382-5111(代表)または各診療科外来受付(オリエンテーション用紙参照) - 夜間・休日:078-382-6510(救急外来)