祝辞

神戸低侵襲がん医療センター 院長

藤井 正彦

放射線部設置40周年祝辞

 神戸大学医学部放射線部が設置40周年を迎えられたことについて、心からお祝い申し上げます。
 神戸大学では、これまで放射線部と放射線科が一体となって放射線診療を受け持って来ています。私自身も、杉村教授(放射線部長)のもと、平成12年9月から放射線部副部長として、神澤技師長とご一緒に放射線部の運営に関わることが出来ました。平成19年10月からは、杉村教授が病院長に就任されたため放射線部長を拝命し、川光技師長とともに平成21年3月まで務めさせていただきました。
 この間、所見レポートシステムの導入を皮切りに、フィルムレス運用に移行するためのフラットパネル型一般撮影装置とPACSの導入、アンギオ装置の更新、PETの導入、3T
MRIの導入などに携わることが出来て、放射線診療における技術革新を目の当たりにすることが出来るとともに、非常に多くのことを勉強させていただきました。
 放射線部というのは、病院の中央部門として画像診断・IVR・放射線治療という広範な診療を担当し、全ての診療科に活用していただく部門になっています。放射線科との連携を軸として、各診療科に対して大学病院の役割である診療・教育・研究の全ての面で協力し、同時に各診療科のスタッフには、放射線技師の指導・教育をしていただいております。このような連携があって始めて、無事に設置40周年という大きな節目を迎えることが出来たものと思いますので、放射線部のOBの一人として、関係各位に対して心から御礼申し上げます。
 現在準備中の神戸低侵襲がん医療センターにおいても、神澤前医療技術部長、岡山副技師長を始め、多くの方にご協力いただき、放射線治療と化学療法、IVRを中心として、国内初の低侵襲医療に特化したがん医療センターを目指しています。この中でも、神戸大学の放射線部で学ばせていただいたこと、人のつながりが大きな力となっております。
 最後になりましたが、神戸大学医学部附属病院放射線部のさらなる発展を祈念して、お祝いの言葉とさせていただきます。

 
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